新宿区・佐藤美術館では、9月11日(火)から京都の無所属画家による 日本画グループ展<尖>の初の東京展が開催されます。会期中には<尖>が 作品発表とともに重要視する技法や画材についての勉強会も行われます。
伝統技法の勉強会を吸気とし作品発表を呼気とする-。
現代京都を呼吸する日本画グループ<尖>初の東京展
日本画グループ<尖>は、1995年京都市美術館で第1回展を開催しました。これは制限の多い公募展ではなく、「描きたい絵を描きたい大きさで自由に構想し、より良い空間で自主的に発表したい」と いう思いの「日本画」系の作家が集って立ち上げたもので、尖鋭的な意識を持ち道を拓きたいという思いを込め「尖(せん)」と名付けられました。
その後<尖>はメンバーの変遷を繰り返しながら、無所属を条件に常に10名余りのメンバーが参加、 作家運営によるグループ展としては異例の規模で行われ、京都市美術館で各作家20メートルの 壁面を担当して発表するなど、精力的に活動を続けてきました。
また、作品発表と同様に伝統的技法や画材についての研究にも力を入れ、定期的に勉強会を企画、今に残る伝統技法や画材を学ぶことを吸気とし、作品の発表を呼気として、現代の京都を呼吸してきました。
13年目になる今年、初めての東京展を開催することになり、春に行われた京都市美術館の出品作ではなく、東京会場に合わせて制作された新作を発表します。
■展覧会情報
展覧会名:尖 東京展 京都の呼吸力
会期:2007年9月11日(火)~9月21日(金)
会場:
佐藤美術館
■出品作家(作品は部分)
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天宮志麻(あまみや しま)
・兼若和也(かねわか かずや)
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高村総二郎(たかむら そうじろう)
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竹林柚宇子(たけばやし ゆうこ)
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寺村里香(てらむら りか)
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林孝二(はやし こうじ)
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比佐水音(ひさ みお)
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藤岡雅人(ふじおか まさと)
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マツダジュンイチ
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山本俊夫(やまもと としお)
・横田和枝(よこた かずえ)
・若狭悌尚(わかさ よしたか)