プロバイダ・インターネット接続/プロバイダの選び方

光ファイバにするか、ADSLにするか(2ページ目)

回線の種類は大きく分けて光ファイバとADSLの二つがあります。自分にあったものを選びましょう。

大島 克彦

執筆者:大島 克彦

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ADSLを導入する

■導入しやすい、エリアが広い
ADSLは、アナログ電話回線を使った高速インターネット接続です。魅力は導入しやすさと低価格で、山間部や離島などの地方圏でもほぼ利用でき、月額費用は光ファイバより2~3割安くすみます。ただ、初期費用は逆に高い場合があるので要確認です。

メールやWeb閲覧、YouTube(動画投稿サイト)の閲覧といった用途であれば、ADSL回線で十分です。ただ、ファイルをひんぱんにダウンロードするユーザーにはやや不満かもしれません。また、ADSLは上り(ユーザーからは送信時)の速度が遅いため、インターネットで大量のデータを送信する仕事(デザイナなど)には適していません。

ADSLでは1.5M、8M、12M、24M、50Mというように、下りの速度別のコースに分かれているのがふつう。月額費用はさほど違いませんので、可能な限り高速なコースを選びましょう。

■速度にバラツキがあるので注意
ADSL導入の際に念頭におきたいのは、通信速度が期待ほど出ない場合があるということです。

原因は大きく2つです。まず、NTT収容局からの距離が2km以上というように遠かったり、途中にノイズが発生する個所があったりする場合です。直線距離では近くても、途中に電車路線や工場、学校などがあって回線がう回している場合には、実際の距離は遠くなるので注意が必要です。また、家庭内の電化製品やガス検針器の影響で遅くなることもあります。

NTT収容局からの距離などの問題は、近隣のユーザーに聞いてもよいですが、大きな問題がある場合は、導入工事前に事業者から通告(適合確認)があるのがふつうです。家庭内では、ADSLモデムを引き込み電話線のそばに設置するなどの工夫で、改善させることが可能です。
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