日本画/日本画関連情報

成川美術館-五山展 山のつく画家

日本画家には名前に「山」のつく有名画家が多くて三山や五山と呼ばれます。組み合わせはその他にも感えられます。それは…

執筆者:松原 洋一

日本画家には名前に「山」のつく有名画家が多くて、東山魁夷(1908-1999)、杉山寧(1909-1993)、高山辰雄(1912-)は日展の同世代の日本画家と して「日展三山」と呼ばれています。この三人に創画会の加山又造(1927-)、院展の平山郁夫(1930-)を加えると俗に言う「五山」になります。

「五山」については他にもいろいろな組み合わせが可能なようです。

この世代の日本画家には他に、山本丘人(1900-1986)、山田申吾(1908-1977)、西山英雄(1911-1989)、村山徑(1917-1987)、横山操(1920-1973)、山中雪人(1920-)、大山忠作(1922-)などに「山」がついています。

また年代をさかのぼれば日本画の黎明期、新しい日本画を模索して活動していた横山大観(1868-1958)にも山がついていますが、世代が違うため「五山」には入っていません。

今回の成川美術館での五山展は、山本丘人を入れての「五山」です。成川美術館の収蔵している山本丘人の作品を中心にした、特色のある五山展になると思います。

「山」がつく有名画家は日本画家ばかりではありません。今回の五山展出品作家のなかで最年長の山本丘人から最も若い平山郁夫までの世代(1900年~1930年生まれ)の洋画家のなかから「洋画家五山」をつくるとすれば、山口長男(1902-1983)、山口薫(1907-1968)、利根山光人(1920-1994)、野見山暁治(1920-)、山田正亮(1930-)あたりになるでしょうか。ほかに、小山田二郎、宇治山哲平などがいます。

現代日本画壇にも「山」のつく作家は多くいます。成川美術館がある神奈川県の湘南地区の若手作家の中から選ぶと、「現代若手日本画家湘南五山」は、山下まゆみ(1957-)、山田りえ(1961)、押山治(1961-)、内山徹(1963)、青山浩之(1963-)といったところでしょうか。




展覧会情報
「五山展」→成川美術館情報ページ
会期:2002年6月26日~9月25日
会場:成川美術館

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