日本画/日本画関連情報

第8回NICAF始動開始 新ディレクター米山馨さんに聞く(2ページ目)

NICAFの第8回展の出展受付が始まりました。ジャンルの枠組みを超えた構想など積極的な取り組みをみせる新ディレクター・米山馨さんに聞きました。

執筆者:松原 洋一

■また米山さんは、美術系サイトである「art-index.net」を1999年に他に先駆けて設立し現在も運営されていますが、このサイトの特長や今後の展望についてお聞かせてください。

「art-index.net」では、アートに関する多様な情報を入手し、そこからプロモーション、PRなどの方法を立案します。ウェブサイトでは、契約したギャラリー、企業などの情報をネット上で伝播していくための活動をしています。

アートはソフト・コンテンツですから、活用法を広げていくためにも他業種との連携に力を入れたいと考えています。


■今後のインターネットにおける美術情報産業の可能性は?

環境が整備されていけば、市場は当然拡大されるわけですから、可能性もいろいろと出てくると思います。業者間取引やオークションだけでなく動的コンテンツを活用した媒体を楽しむということもあるでしょう。

ADSL、光ファイバーといった回線環境が浸透して、PC上での決済がスムースにできるようになる頃には、かなりおもしろいことになっていると思います。


■仕事では合理的な印象の米山さんですが、美術家や美術品と個々に接する場合は熱いハートと深い愛情が感じられます。美術関連の仕事をしようと思ったきっかけはなんですか?

父が洋画家なので、幼少の頃より手当たり次第に画集などを見ていたため、ごく自然に美術には興味を持っていました。絵を描く才能はありませんが…。

高校生のときに「画商ヴォラールの人生」を読んで、画商になろうと思ったのが職業として意識した最初でしたね。画商にはなってませんが…。





■ボクは米山さんが次に何をするのかいつも気になっているのですが、今後やろうと思っていることなどをお聞かせください。

美術界の財産をもっと多角的に活用したいと思っています。ただ刺身で食べていたものが、煮ても焼いてもおいしかったと、乾燥させても食べられたと、そんな感じで。


■最後に、このサイトは日本画についてのものですが、日本画家や日本画商とも親交が深い米山さんにとって、日本画とはどんな存在ですか。

アーティストや画商さんの意識の違いで、ファインアートとデコラティブアートの違いが出てくるかもしれません。日本独特の画材を使用するペインティングということでは、魅力的な質感であるし、今後の展開が興味深いです。


http://www.nicaf.com/
http://www.art-index.net/


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