絵画を所有するということは、その画家の生き様や感性をも同時に共有するような、どこか罪深くも刺激的で、そしてとてもデリケートな行為だと思います。しかしそれはあくまでも、自由な創作活動の中から生み出された創造物であることが前提ですから、本来の画業から切り離されたような装飾的な絵画は避けなければなりません。

このクローズアップでは新作展を開催中の日本画家の中から、独自の画業にばく進する人やこれからに期待できる人たちを紹介いたします。

なお、掲載した価格は、その画家の新作展を企画開催する企画画廊の発表価格です。今後の美術市場の基本となる価格だと言えます。



?小嶋悠司 『凝視』 1996年
小嶋悠司展(戸村美術)
Part1:ギャラリーコレクション展(4月28日~5月12日)より
Part2:2001年新作展(5月14日~6月23日)

同時開催の練馬区立美術館での回顧展では、とても強固な信念が移りゆく時代とともに熟成していくさまが見えてくるような雄大な展観になっています。その画業のつながりの中では小品も大きな意味を持っていて、今展でも個人蔵のものが多く展示されています。この作品を所有していたら、将来、美術館の企画展の際に出品依頼が来るかも知れません。


作品データ
画家名:小嶋悠司(こじまゆうじ)
作品名:凝視
サイズ:6号F(40.9×31.8?)
制作年:1996年
価格:70万円
芸歴・参考作品
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企画開催:戸村美術

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