重要文化財26件を含む豊後南画の優品
富春館伝来品、東日本で初の公開

田能村竹田
田能村竹田「暗香疎影図」重要文化財 大分市美術館所蔵
豊後国竹田村(現大分県竹田市)に生まれた田能村竹田(1777~1835)は幕末文人画壇を代表する文人画家の一人です。竹田は豊後から京都への旅を重ね、頼山陽や浦上玉堂ら多くの文人と交遊を持ち、繊細透明な書画の数々を生み出すとともに、平野五岳、高橋草坪、帆足杏雨、田能村直入、田近竹邨らすぐれた弟子たちを育てました。

その弟子の中の一人、帆足杏雨の家(富春館)には竹田の代表作(重要文化財26件)や弟子たちの優品、彼らが学んだ中国絵画、狩野派・大和絵などの日本絵画が残されていて、現在は大分市美術館に所蔵されています。今展ではこの富春館伝来品が、初めて東日本で公開されます。

胸中にわきあがる理想郷を描いた
繊細透明な書画の数々

■展示構成
1.竹田絵画の輝き
2.弟子たち・周辺への波及
3.伝来の中国絵画
4.伝来の狩野派・大和絵

■田能村竹田略歴
田能村竹田(1777-1835)たのむら・ちくでん/安永6年(1777)豊後国竹田村(現大分県竹田(たけた)市)の藩医の家に生まれる。はじめ儒学を学ぶがのちに詩や画を学び、文化・文政期活躍した文人との交流も深く、『山中人饒舌』『竹田壮師友画録』などの画論がある。天保六年(1835)大坂吹田で59歳で逝去。

■展覧会情報
「文人の夢・田能村竹田の世界」展
-繊細透明な書画の魅力、重要文化財23件公開-
会期:2005年9月30日(金)~11月6日(日)
会場:静岡県立美術館
会場:静岡市駿河区谷田53-2
地図:Yahoo!地図情報
休館日:毎週月曜日(ただし10月10日(月)は開館し、翌日休館)
開館時間:10:00~17:30(展示室への入室は閉館30分前まで)
観覧料:一般・大学900円、小・中・高生400円(300円)、70歳以上無料

■特別講演会
「文人・田能村竹田」
講師:宗像健一(大分市美術館学芸顧問)
日時:10月8日(土)14:00~15:30
会場:講堂(入場無料、申込不要)

「竹田絵画の魅力」
講師:黒田泰三氏(出光美術館学芸課長)
日時:10月29(土)14:00~15:30
会場:講堂(入場無料、申込不要)

■学芸員による作品解説
日時:10月15日(土)・10月23日(日)14:00~
会場:展示室

■技法セミナー
日時:11月3日(木・祝)
※詳細はお問合わせ下さい。


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