第137回芥川賞・直木賞決定！(3ページ目)

文学賞へのツッコミ力をつけよう大森望／豊崎由美『文学賞メッタ斬り!』

好評シリーズの第3弾。白眉はなんといっても、選考委員を勇退した津本陽氏の作品と選評をふりかえる「ROUND4　津本先生、さようなら　直木賞と津本陽」

芥川賞と直木賞は、文学賞の中では最も注目度が高い。その2賞だけではなく、他の文学賞も、ただ受賞作を読むだけではない楽しみ方がある。『文学賞メッタ斬り！』シリーズは、目からウロコの文学賞ガイドブック。例えば、受賞作を競馬のように予想したり、大作家の選評にツッコミを入れたり。文学賞って、こんな風に面白がっていいんだ！と思わせてくれる。

第1弾は文学賞入門書として、第2弾はさらにディープに文学賞に切り込んだ本として話題になったが、今年5月に発売された第3弾からいよいよ年度版に。

■読みどころ
・すべての候補作の内容とその評価を対談形式で紹介

・「選評」を読み物として楽しめる

・芥川・直木以外の注目の文学賞もわかる

＜DATA＞
タイトル：『文学賞メッタ斬り! 2007年版 受賞作はありません編』
出版社：PARCO出版
著者：大森望／豊崎由美
価格：1,260円（税込）

【関連リンク】
・文藝春秋｜各賞紹介…（財）日本文学振興会が贈呈する各賞の紹介ページ。候補作のラインナップ、作家のプロフィールがわかる。

・文学賞メッタ斬り！第137回芥川賞・直木賞選考会…「PARCO CITY」内にある、文学賞メッタ斬り！のページ。大森氏＆豊崎氏の予想と作品評が読める。