落語ブームについて
雰囲気満点の広くて綺麗なロビー。売店には飲食物のほか、様々なおみやげが揃う。大きな液晶テレビで舞台の様子も確認できる。 |
上杉:ええ、新聞・雑誌等で演芸の記事を見る機会も増えましたし、国立演芸場の入場者数や団体の申し込み件数も増えていますので実感しております。
それゆえ、初めて落語や演芸に触れるお客さんが大勢いらっしゃるので、初めてお越しになってガッカリされないような番組構成や企画作りに努力しています。
ガイド:やはり、初めて落語などの演芸を見るお客さんが増えたということは来場者の年齢層は若返りましたか?
上杉:一時期のTV番組(タイガー&ドラゴン)が放映されていた時は若い年齢層が目立っていましたが、最近は落ち着いてきましたね。
増渕:増えているのは昔、子供の頃に演芸番組をラジオやテレビで親しんでいた世代の人達かもしれません。ご自分の時間を作れるようになり、寄席に足を運ぶようになったのではないでしょうか。
ガイド:観客の多くは、いわゆる団塊の世代から上の方々ですか?
上杉:確かにそれは定席にいらっしゃるお客さんには、いえるかもしれません。ただ、柳家喬太郎、立川談春などの人気の若手中堅噺家さん達が出演する場合は普段の定席と比べると、明らかに年齢層が下がります。特に若い女性のお客さんが目立ちます。それと子供のお客さんが増えてきましたね。
増渕:どうやら、お子さんを連れて観にくる若いご夫婦が増えているようです。
ガイド:なるほど、出演する噺家さんによってお客さんの年齢層が極端に変わるというのはとても興味深いですね。
ちなみに上杉さんはラジオの「とんち教室」で聞いた六代目・春風亭柳橋で落語好きになり、増渕さんはラジオから聞こえる林家彦六(八代目・林家正蔵)の震える声に衝撃を受けたそうです。お二人とも筋金入りの落語ファンのようです。
そんな、演芸好きなスタッフによって企画・構成されている、国立演芸場に足を運んではいかかがでしょうか?国立演芸場の詳しいスケジュールについては下記の関連リンクをご覧ください。
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