年末の代表的な落語「芝浜」を林家たい平でお聴きください
昔は年末(大晦日頃)になると、どの家でも一年の締めくくりとしてお坊さんにお経を上げに来てもらっていたようです。各家を年末になるとお経を上げるために忙しく走り回る師(お坊さん)の様子から12月は師走と呼ばれるようになりました。

12月は寄席や主催者も最後の稼ぎ時とばかりに年末に向けて数多くの特別な寄席興行や落語会を開催します。それゆえ、噺家にとっても各会場を掛け持ちで、走り回らなければならないほど忙しい月となります。師走の師はお坊さんの師だけでなく、噺家の師匠の師であるかもしれませんね。

今回は年末に開催されるいつもとはちょっと違う、趣向が凝らされた年末ならではの興行を紹介します。

「紙切り」芸でメリークリスマス!

■正楽ラストクリスマス PART7 サンタがマーチでやってくる
日時:12/25(月)17:30~20:30
会場:池袋演芸場
出演:林家正楽/あした順子・ひろし/鏡味仙三郎社中

紙切りの林家正楽が主任(トリ)の珍しい会です。紙切りは寄席の合間を埋める色物ですので、普段はお客さんのリクエストのもと3種類くらいしか、披露しません。

しかし、この会では、この日のために用意した大作(蒔絵のようなものなど)やテーマに沿った連続ものなど「紙切り」の芸術性の高さを認識させてくる、いつもと違った特別なものをご覧いただけると思います。

老若男女を問わず「紙切り」のファンタジーをたっぷり楽しめる、年に一度の貴重な会です。ありきたりのクリスマスに飽きている方にはオススメです。クリスマスに寄席で「紙切り」を観るなんてちょっと粋じゃありません?

毎年進化する演目「芝浜」を楽しむ

■たい平 未来予想図4 たい平の「芝浜」を聴く会
日時:12/26(火)19:00~21:00
会場:池袋・東京芸術劇場小ホール2
出演:林家たい平

年末の落語といえば「芝浜」。落語ファンなら誰しもが思い浮かべる演目ですね。

林家たい平はこの「芝浜」を毎年、この時期に自らのライフワークとして演じ続けています。昨年より今年、今年より来年へと、年々磨き続けられる、たい平版「芝浜」をお楽しみください。

大阪創作集団、遂に東京進出

■落語ジャンクションin 下北沢 B公演できちゃった落語!
日時:12/27(水)19:00~21:00
会場:下北沢「劇」小劇場
出演:桂あやめ/桂三風/月亭遊方/桂三金/笑福亭たま/旭堂南湖

最近の落語ブームの影響か、上方と東京の噺家の交流が盛んになり、多くの噺家が都内の落語会などに出演するようになってきました。

今回は上方の創作(新作)落語家達が終結して、落語会を開催します。当日は会場内が揺れるくらい爆笑に包まれる会になるでしょう。

なぜなら上方の噺家(それも新作派)達は「笑わせてなんぼ」って意識が強いので、トコトン客を笑わせるネタを用意しているはずですから。当日は笑い涙を拭く手ぬぐいかハンカチをご用意ください。

とうとう上方の噺家達が本腰をいれて進出してきましたね。東京の落語界もテレビのお笑い界のように関西パワーに牛耳られてしまいそうで、ちょっと怖いです。

【関連リンク】
12/25(月)落語協会特選会 正楽ラストクリスマスの情報はこちら
12/26(火)林家たい平 独演会の情報ははこちら
12/27(水)落語ジャンクションin 下北沢 B公演できちゃった落語! の情報はこちら