プロバイダ乗り換え前にチェックしたいこと
ネットが使えない期間がない、スムーズな移行をめざしたい
- ADSLから光ファイバへの回線変更
→ プロバイダの入会コースのみを変更する - すまいの引っ越し
→ 回線を敷設する住宅を変更する
乗り換えるかどうかは、「プロバイダ選びのポイント」などを参考に、現行のプロバイダの料金やサービスに満足しているかどうかを、最大の基準にしましょう。
入会と解約の注意点と賢い乗り換え方
プロバイダの乗り換えには、新しいプロバイダへの入会と、旧プロバイダの解約が必要です。以下の点に注意して手続きしましょう。■キャンペーンの利用は慎重に
パソコンを買ったときなどに、キャンペーンとして、プロバイダへの同時入会で割引になる場合があります。とくにワイヤレスサービスでは、パソコンやタブレット端末が「0円」「100円」などとうたっていることがあります。パソコン購入時の初期費用が安くなるのはありがたいのですが、数年間は解約不可だったり、一定期間後は料金が割高となる場合もあります。そのプロバイダにふつうの方法で入会した場合とどちらがお得か、考えてから利用しましょう。
■コース確認を忘れずに
引っ越し先によっては、転居前と同じ回線サービスが提供されていない場合があります。特に都市部から地方へ移る場合は要注意で、希望通りの回線を選べず、コースが限られることがあります。ワイヤレスサービスの場合、地方では提供されていなかったり、都市部よりも速度が遅い場合がありますので、事前の確認が必要です。
■できればプロバイダの併用を
プロバイダを変えると、メールアドレスも変わります。知人に新しいアドレスを周知するためにも、1カ月程度は新旧のプロバイダを併用するのがベターです。ただし、費用がかかり、同じ回線同士(ADSLからADSLなど)での乗り換えの際にはできません。
■工事日の調整が重要
旧プロバイダの回線撤去から新プロバイダの回線開設までの期間は、インターネットが利用できません(ワイヤレスサービスは除く)。回線事業者(NTTなど)が変わらないなら、撤去日と開設日を同じ日に指定することは可能です。もちろん、回線事業者の都合もありますので、工事日の調整の際に相談しましょう。
■IP電話の番号も変わる
IP電話を使用している場合は、番号が変わります。これは実質上、併用することができませんので、周囲とのトラブルにならないよう注意しましょう。
■年末から年度末は避ける
年末から翌年3月ぐらいまでは、プロバイダの乗り換えが増える時期。このため、工事日が希望通りにならないことがあります。引っ越しなどやむを得ない場合以外は、この時期を避けたほうが賢明です。
乗り換えにはリスクの勘案を
プロバイダの乗り換えにはさまざまなリスクがともないます。インターネットが使えない日常は考えられませんから、乗り換えの際には、回線工事日をはじめ入念な準備が必要です。入会や解約、工事日などを1カ月程度の工程表に落とし込んで、スムーズな移行をめざしてください。