「夫婦それぞれがローンを組む」場合
1.の「夫婦それぞれがローンを組む」場合を考えましょう。夫が亡くなったとすると、夫の借入れは団信保険で清算され、妻のローンが残ります。妻が亡くなれば、妻の借入れは無くなるものの、夫のローンが残ることになります。当たり前といってしまえばそれまでですが、「亡くなったパートナーのローンは清算されても、自分のローンは残る」ということをしっかりと認識しておくことが大切です。意外とあるのが、「そんなのは嫌だ」といった反応をする妻。家計の大黒柱が夫である場合、「家計を支えながら、ローン返済をしていくのは不安」と感じるのはもっともなことかもしれません。
「夫(もしくは妻)が妻(もしくは夫)の収入を合算してローンを組む」場合
2.「夫(もしくは妻)が妻(もしくは夫)の収入を合算してローンを組む」場合について考えましょう。仮に、ローンを組んだのが夫で、その夫が亡くなったとすると、ローンはすべて無くなります。これであれば安心です。心配なのは、収入合算者である妻が亡くなったケース。前述のとおり、夫が亡くなった場合はローンが無くなるものの、妻が亡くなってもローンはなくなりません。夫ひとりの収入では借りられないローンを「妻の収入合算で借りている」状態なのに、夫ひとりでローンを返済していかなければならなくなってしまうのです。場合によっては、家計が苦しくなってしまうこともあるでしょう。これに備えるためには、貯蓄を準備しておく、別途生命保険に加入しておくなどの手立てをとっておくと安心です。