CBS、Epic等の版権を有するソニーがソニー系洋盤を復刻していきます。ソニーは、海外でもRewindシリーズというのをやっていたので、その日本版なのでしょうか?欲しい廃盤になったアナログを中古レコード店で探すのもおつなものですが、どうしても見つからないとか異常にプレミア価格がついてしまっているとか、障害も多いわけです。
第一弾は1月11日発売の6タイトル。Bugglesの『The Age Of Plastic』と並ぶテクノポップの名盤であるNew Musikのファースト・アルバム『From A To B』(1980年作品)が、ついに日本でもCD化されます。輸入盤CDを持っている人にとっても、ボーナス・トラック収録があるので持っておきたい1枚です。このアルバムは、当時日本盤が発売された際、高橋幸宏と糸井重里がライナーノーツを担当。『This World Of Water』は、超キャッチ-なテクノポップ+モダンポップな名曲中の名曲。
New Musikは、後にNaked Eyes(『Always Something There To Remind Me』がヒット)、a-ha(『Take On Me』はヒットする前のTony Mansfieldヴァージョンが存在)、Mari Wilson(Compact Organisationのビーハイヴ歌姫)、Philip Jap(あまり知られていないこの人は、Tony MansfieldとTrevor Hornがプロデュースしたアルバム『Philip Jap』をリリースした)等のプロデューサーとしても活躍するTony Mansfieldが中心の4人組です。高橋幸宏(『ロマン神経症』)、遊佐未森(アルバム『アルヒハレノヒ』収録の『小鳥』と『海』)、Nice Music(『KISSはカラーポップ』)等の日本のアーティストによる作品にも参加しています。
ファーストに続いてセカンド『Anywhere』、そして未だ世界でCD化されていない幻のサード『WARP』を、ぜひぜひ復刻して欲しいものです。『WARP』では、The Beatlesの『愛こそはすべて』のテクノポップ風秀逸カヴァーが、聴けます。
その他、注目すべきタイトルは、テクノポップ以前ですがモダンポップがらみでOrchestra Lunaの唯一のアルバム『Orchestra Luna』(元Cinemaの松尾清憲推薦の1974年作品)とCafé Jacquesの『International』(鈴木慶一がジャケ買いしたRupert Hineプロデュースの1978年作品)です。この辺は、ストレンジ・デイズ編集の本『ニッチ・ポップ』参照。
皆さんも、洋楽秘宝館に行って、名盤復刻リクエストしてください。次は、2月21日発売の第二弾へと続きます。
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