どれを選ぶ?
今はガマンかも。でも、ハッピーな未来を信じよう!
■途中で売買したりするのは面倒だ、あるいは難しそうだ、という人は、個人向け国債がいいでしょう。定期預金と同じような感覚で利用できます。買ったら、あとは満期まで持っていればいいのです。利息は半年ごとに受け取れます。
■固定5年は、今は私としてはおすすめしません。(あくまでもガイドの個人的意見です。購入するしないの判断はご自身でお願いします)。これからの経済がどのような方向にいくのか。それは選挙の結果にも大きく左右されるでしょう。もしかしたら、大きな経済対策が実施されて、金利が上向くかもしれません。その時に期間が長めの固定金利商品を選ぶと、金利上昇の恩恵を受けられなくなってしまいます。世の中の金利変動に応じて国債の金利も変わる、変動10年のほうがよいのではないかと思 います。
■新窓販の10年ものも、今後10年間金利が固定されてしまうという点が、マイナス評価です。もしも世の中の金利がもっと高くなってきたら、新窓販の10 年ものの国債は売却するという選択肢もありますが、「世間一般よりも低い金利の国債」ですから、安くしか売れないでしょう。世の中の金利はこれから長期間、もっと下がっていくと考えるならば、個人向け国債変動10年よりも、固定金利であるこの新窓販国債10年もののほうがおすすめです。
■2年もののほうが金利は低いけれども、扱いやすいのではないでしょうか。世の中の金利が上がって売却したくても安くしか売れないという場合、とりあえず満期まで我慢して持ち続けて元本割れを回避し、満期が来たらよりよい預け先を考えるという選択もできそうです。金利が低い時は、固定金利型ならあまり期間が長くないものを選ぶ、ということも金融商品選びの基本の1つです。
国債を買う ということを考えてみる
国債を買ったお金の使われ方にも関心をもとう
最後に、自分のお金を守る、増やすということだけでなく、国債を買うということについて考えてみませんか。国債を買うということは、国にお金を貸すということ。貸したお金は、さまざまな国の事業に役立てられるでしょう。しかし別の言い方をすると、国が国債を発行するということは、国の借金が増えるということ。国の借金は、「未来へのツケ」でもあります。
国のお金の使い方については、事業仕分けなどで注目されるようになりましたね。国債を買ったなら、貸したお金がどのように使われているのかを、今以上に注視してみることも意義があることだと思います。