「恥ずかしくて死にそう」だった女装シーン
――作品では、女装シーンがありますが、いかがでしたか?ヒョンビン:
女装シーンはすごく恥ずかしかったですね。作家が書いた内容ですので、何とか表現しなければと必死でした。それと、映画を観ている方たちに少しでも面白いシーンを提供したいという気持ちもあり、衣装チームが持ってきたいくつかの衣装の中から自分で良いと思うものを選びました。もちろん女装している間は恥ずかしくて死にそうだったのですが……。
――それでは、もし自分が女性だとしたらヒョンビンさんのような人をボーイフレンドにしたいと思いますか?
ヒョンビン:
そうですね…。僕はなかなか彼氏としても良いんじゃないかな、と思います。僕は相手の話を良く聞いてあげるほうなんですね。友達の間でも相談役のような立場です。良い聞き手になってあげられるんじゃないかなと思いますよ。
――会見で「初恋は気づかないまま過ぎてしまった」とおしゃっていましたが、その経験はその後の恋愛観に影響を与えましたか?
ヒョンビン:
はい、与えたと思います。より勇敢になったと思います。いつか必ずやってみたいと思うのは、車に乗っているときや街を歩いているときに自分が気に入った女性がいたら声をかけてみること。まだ一度もやったことはないのですが、いつかしてみたいですし、そんな女性に出会うことができたらと思います。
インタビューが終了後、現場にいた記者やカメラマンなど、すべての人々に自ら手を差し伸べで握手をし、頭を下げていたヒョンビン。伏目がちに淡々と語りながらも、ところどころに飛び出すドッキリ発言に、最初のうちはどこまでが本心で、どこまでが「演技」の内なのか……と推し量ってみたりしましたが、きっとすべて本音で話すタイプの人なんだろうなという印象を受けました。話し方やしぐさに、クォン・サンウと同じオーラを感じました。
また、一見恥ずかしがりや風なのですが、ひとたびカメラを向けられるとさりげなくポーズを決める。そんなところにモデル出身の風格を垣間見ることができました。