欲しい物が手に入る暮らし。でも、危ない収入リッチにならないで。
*1:総務省家計調査平成20年2人以上世帯のうち勤労者世帯
しかし本当にそうでしょうか?
「年収1000万円の収入リッチさん。貯蓄は100万円、お好みのマイホームや車の購入でローンがかなり残っています」
「年収は500万円。毎月わずかながら15,000円ずつの積立を、こつこつと30年続けてきた夫婦」このような2ケース、どちらが将来微笑むのでしょうか?
収入リッチはお金持ち?
年収1000万円を越えると、欲しい物が買える生活が待っています。実際、年収1000万円以上になった人は、「以前に比べて買い物をするときに迷わなくなった」「そんなに高い物でなければ買っとけばと思う」と答える人が多いのです。収入が増えれば、住宅ローンをはじめ借りられるお金も増えますので、使えるお金はもっと増えます。社会人になり10年、15年くらい経つと結婚、出産、マイホーム購入と人生のイベントが目白押しです。収入リッチさん達は、収入にふさわしい生活基盤としてのマイホームを購入します。東京だと、年収1000万円台でも8000万円、9000万円の物件、共働きなら1億円の物件を購入することもめずらしくありません。
「やっぱり外車はいいわね。このクルマは日本車と変わらないくらいの値段で買えちゃうの。キャッシュだと厳しいけど、金利も低いから買っちゃった!」とマイホームに似合う素敵なマイカーを購入。マイホームに似合う、家具、食器、クローゼットに入れる服だっておしゃれです。
一見リッチなライフスタイルは、手元に残るお金が少なくなることを意味します。そして実際に、収入リッチさんの中には、借金がたくさんあって資産は少ない、バランスシート上、危ないお金持ちもいるのです。
例えば、危ない収入リッチさんの家計は、
・収入…1000万
・支出…1000万
・資産…マイホーム5000万
・資産…車300万円
・負債…住宅ローン5000万
・負債…車ローン300万
・預金…100万
これでは、この不況で突然の給料・ボーナスカット、もしくは共働き夫婦でどちらかがリストラされ収入が半分になってしまった、なんていうときに、生活レベルをいきなり下げるのは難しいですし、貯金も少ないので更に負債が増えるばかり。退職金もあてにならない時代、定年退職後に残っているのはクルマと家のローン!なんてことになってしまいかねません。
収入リッチさんを笑ってはいられない!あなたは?