須藤寛子さんはRQとして新人ながら、イベントコンパニオンやモデルとしては豊富な経験を持つ。 そんな事から今回のインタビューは彼女に特化した質問をぶつけてみた訳だが、 頂いた回答を見、想像に違わぬ人物である事が分かった。
私が須藤寛子という人を一モデルとして認識したのは「東京オートサロン」を通してだった。 彼女はここ数年「JUNCTION PRODUCE」の看板コンパニオンとしてブースに華を添えているのだが、 その存在感は他を凌駕する圧倒的なものがあった。いや、異質と言った方が良いかもしれない。 イベントコンパニオンという立場を超越した"何か"が彼女からは伝わってくる。 その何かは一体なんなのだろうか?!今回のメールインタビューは、この疑問を解く上でも重要な意味を持っていた。
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「JUNCTION PRODUCE」のブースは高級車のエアロパーツを扱っている事もあり、 「オートサロン」内でも独特の雰囲気を放っている。今年は黒塗りの背景にアンダーなライティング。 ガンメタリックの高級車が暗闇に怪しく浮かび上がり、ちょっとしたマフィアのアジトという感じだ。 男性スタッフもダブルのスーツにサングラスという出で立ち。 硬派かつ排他的に・・・演出の面ではかなり徹底されている。
一方、女性コンパニオンは真紅のスリットドレスに黒い扇子という出で立ち。 壁際に配された高級車の脇に凭れ掛かるようにポーズを取る。 ブースの雰囲気からしてその出で立ちは、儚くも妖艶に浮かび上がる真夜中の蝶のよう。 神秘的かつ妖しく・・・。
その中の一人に彼女がいた。 横一列に配された高級外車とコンパニオン達。 特に目立った演出を施されていた訳で無いにも関わらず、 なぜか彼女にだけ他者に無い異質なものを感じた。 なぜなら彼女にだけ笑顔が無かったのである。
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「オートサロン」に限った事では無いが、イベント内におけるコンパニオンは、カメラを向けると大抵快くサービススマイルで応えてくれる。 勿論「JUNCTION-」ブースに起用されていたコンパニオン達も一様に笑顔で応えてくれていたが、 彼女だけは一貫して冷ややかな表情のままだ。目線を貰うべく 「おねがいしまーす!」と、伸びやかに声を掛けるファンに対してもアゴ先で軽くうなずくのみ。 切られるシャッターに合わせてポーズは取りながらも、クールな表情は崩さない。 時に高飛車に、また時にサディスティックに・・・そう!彼女は演じていたのである。
無論、彼女は悪戯にクールを演じていた訳ではない。 ブースのコンセプトと自分に与えられた役割を明確に理解し、それを真っ当する事に終始していたのだ。 それ故、彼女の周辺だけ異質のオーラが漂い、背景にストーリーが展開して行くかのよう。まる映画の一場面を見ているのではないかと錯覚するほど、シチュエーションに見合ったセルフプロデュースを成していた。