一代一回の新嘗祭もある?!
ところで新嘗祭というのは毎年11月に行われるわけですが、一代に一回しか行われない新嘗祭もあります。それが大嘗祭(おおにえのまつり)と云われる天皇陛下が即位されたあと初めて迎えられる新嘗祭のこと。諸説ありますが天武天皇(てんむてんのう)の大嘗祭から通常の新嘗祭と大嘗祭の区別が明確にされたと云われています。天武天皇の即位は673年ですから・・・単純計算しただけでも実に1335年間も継承されてきている儀式なんですね。皇室というと最近ではゴシップ的な報道がメインになってしまっている感じですが、こういった日本古来の儀式を大切に守り継承されている部分にも時には目を向けてみてはいかがでしょうか?教科書に出てくる歴史上の行事だと思っていたものが現代でも数多く行われているのでお子さんに歴史に興味を持ってもらういいきっかけになったりしますよ。
お神輿は神様の乗り物
日本一大きいお神輿は東京の門前仲町にある富岡八幡宮の黄金大神輿!(写真提供:富岡八幡宮) |
輿というのは 人を乗せる、屋形の下に2本の轅(ながえ)をつけた乗り物のことを指します。最近だと女優さんなどが結婚した際に「玉の輿」といった言葉をよく聞きますが、これももともとは貴人などが乗るりっぱな輿を「玉の輿」と呼んだところから来ています。
ということでお神輿というのは神様の輿、すなわち神様が乗られるものなんです。ですから神殿の形を型どったものが多いといわれています。またお神輿の上には人間は乗ってはいけないというルールがあるんですよ。テレビなどでよく見る祇園祭りの鉾(ほこ)や岸和田のだんじりなどはお神輿ではなく、お神輿に随行する乗り物なので人が乗ってもいいんですね。
皆さんのお近くでも楽しい秋祭りが数多く開催されると思います。ぜひ今年はお祭りの意味をお子さんとお話したり、お神輿をじっくり見てみる時間もとってお祭りを楽しんでみてください。