ライフステージとは?
食には成長段階にあったものがあります |
具体的にどんな段階があるかというと
- 乳児期(0~1.5歳)
- 幼児期(1.5~6歳)
- 児童期(7~12歳)
- 青年期(13~24歳)
- 成人期(25~65歳)
- 高齢期(65歳~)
- 妊娠・授乳期
ライフステージには、それぞれ必要な食生活があります
ライフステージの分類する意味は、その成長段階によって必要とされる食生活のあるべき姿というものがあるからです。例えば、乳児期において望ましい食事は母乳です。まずいないと思いますが、どんなに美味しいからといって、この時期に最高級肉のステーキをあげてもまったく意味がありません。まずは母乳を飲み、母乳だけでは足りなくなってきたら離乳食を食べるというのが乳児期における健全な食生活です。
幼児期。この時期はほとんど大人と同じものを食べても構いません。しかし、まだ胃が小さいので一度に多くの量を食べる事ができません。そこで1日に必要な食事量を3回の食事に間食であるおやつを加える事によって必要量を満たすようにしてあげてください。更にそれぞれの子どもの運動量と照らしあわせて食事量を調整するなども必要となってくる時期です。
そして児童期から青年期というのは、いわゆる「成長期」と呼ばれる段階。特に食育においても、大切な食生活の時期となります。なぜなら、この時期にどんな食生活を送ったかということがその後の人生における「食の自立」に大きな影響を及ぼしてくるからです。
子どもにとっての、食体験の大切さ
成長段階に必要な食とは、栄養面だけではありません。味覚形成・食習慣の体得・伝統に触れるなどの多くの「食経験」をすることが必要とされます。その経験は、大人になってからの食生活にも大きく影響し、自分が親になるときにも、さまざまな影響を及ぼします。
例えば最近、青年期の過度なダイエットというものが問題となっています。特に女子の場合、青年期にきちっとカルシウムの摂取をしないと若い段階で骨粗鬆症(こつそしょうしょう)になってしまう例が多く報告されています。その他には、栄養不良や栄養失調などの症状を起こしている例も多く報告されています。このような「食経験」を通して得られるものは何でしょうか?大人になったとき、自分が親になったとき、きちんと成長段階にあった食生活を子どもに経験させてあげることができるでしょうか?普通に考えてみればわかりますよね。
子どもから大人の体に成長する大切な時期に、必要な食生活を送ることの重要性を伝えていく大切さが理解していただけると思います。