京兜に江戸兜。違いを知って選ぶ

五月人形4兜の鋲
京兜の鉢の鋲。手作業で打たれています。鎧兜を構成する小さな一片は小札(こざね)。この兜の小札は白檀塗り。ほんのりと白檀の香りが
五月人形5金箔
こちらは小札に純金箔を貼って仕上げた京兜の錣(しころ)。トップの証の金色使いは兜の王道
五月人形6江戸兜
江戸兜の一例。鹿の皮に漆を塗った小札を使い見事な仕上がり。ツルンとした鍬形が勇壮なイメージ
頭の上部をぐるりと囲む兜の鉢(はち)は、大事な頭を守るために2重3重に重なり、さらに鋲が打たれています。これらの細工も兜選びでは見ておきたいところ。京兜でも江戸兜でも職人仕事の鋲はひとつひとつ手打ちされています。

京兜は、仕上げに京ならではのこだわりがあります。たとえば兜の後ろ側の錣(しころ)を見ると、ひとつひとつの小札(こざね)に純金箔を貼ったものや、漆と白檀(びゃくだん)を混ぜて塗った白檀塗など、京都の伝統技術が使われています。一方、江戸兜では金色に光る部分は本金メッキが多くなります。江戸兜の中には小札を皮や和紙でつくり漆を塗ったものや、伝統技術の印伝が施されたものもあり、芸術の域に達しています。京兜と江戸兜の違いは、この仕上げ方にあります。

京兜と江戸兜で違いがわかりやすいのは鍬形(くわがた)。兜の正面にツノのように立っているのが鍬形です。この鍬形の正面に見える部分を面前(つらまえ)と呼び、京兜では面前に松葉の模様が刻まれています。一方、江戸兜では面前がツルンとして模様はありません。ただし、江戸兜や大量生産品の中には面前に模様があるものもあるので、ちょっと注意が必要ですね。

繊細な細工と雅な伝統で選ぶなら京兜、重厚感や渋い斬新な技巧で選ぶなら江戸兜というところでしょうか。価格としては一般的に京兜のほうが高くなる傾向があります。


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