母乳で育てたい人が96%でも母乳育児のサポートを受けられるのは、ほんの少数
「赤ちゃんには母乳がいい」とよくいわれます。でも、実際に母乳育児をする時に必要なサポートは、世の中にどれだけあるでしょうか?厚生労働省の調査では、妊娠中に「母乳で育てたい」と思っている人が96%を占めています。しかし、母乳育児をするために必要だといわれるサポートの一部だけでも出産施設で受けられている人は、この調査のデータではおよそ半数以下。5割~8割近くの人たちが、母乳で育てたいと思っていても支援が受けられていないのです。その理由には、出産施設の人手不足などが挙げられています。
母乳で育てたい気持ちがあってもサポートがないという現実。どうしたらいいのかわからないまま、放り出される母子。そんな状況で母乳をあきらめていく人がどれほど多いのかということを調査では示しています。
でも、サポートさえあれば母乳で育てることはできるのです。母乳育児を本当に実現するためのサポートアイテムを、「シリーズ母乳育児」として、今後ご紹介していきます。
まずは基礎知識から。母乳育児の本を今回はセレクト!
だれでもできる母乳育児
『だれでもできる母乳育児』2,520円(税込) |
『シアーズ博士夫妻のベビーブック』などで知られるシアーズ博士など多くの医師や医療関係者の言葉を多く引用し、ひとつひとつに科学的な裏付けがされているのも特徴です。また、病院出産での実際や、産後に誰もがぶつかる問題などへの体験者の助言も。実際に母乳育児をすると抱く疑問点への答えが、すべてといっていいほどに列挙されています。
出産準備から始まり、母乳のあげ方や食事についてはもちろん、帝王切開・新生児黄疸・低出生体重児・障がいを持った赤ちゃん・双子・養子の赤ちゃんの時の母乳育児に至るまで。ママが病気になった場合や、ハンディのあるママの場合、赤ちゃんが病気の場合の母乳育児についても具体的に書かれています。地震などの災害時のサポートもするラ・レーチェ・リーグ。
現代の女性が選択をせまられることの多い、仕事を持ちながらの母乳育児についても多くのページを割いています。父親と母乳育児、家事と母乳育児の両立など、今の時代に即したテーマも。離乳やしつけについてまでの濃い内容に、上の子はもう6歳になったというのに読みいってしまうガイド……。
ラ・レーチェ・リーグ・インターナショナルには、1,300の専門誌から母乳に関する文献を1万2,000以上集めている母乳育児情報センターがあり、医師や医療専門家からなる医学諮問委員会も設けられ、最新の科学的な研究に基づいた母乳育児ともなっています。
母親どうしが助け合い支え合うラ・レーチェ・リーグは、日本では約50のグループが活動中。この本には日本事務局の連絡先が掲載されています。
<DATA>
・商品名:だれでもできる母乳育児
・参考価格:2,520円(税込)
・サイズ:21cm×15cm×3cm