川崎病とは?

Q:3歳の子供が急に高熱を出しました。その後体中にブツブツが出来て、目や唇が真っ赤になったのであわてて病院に連れて行きました。病院では「川崎病かもしれないので入院が必要」と言われました。心臓が悪くなるかもしれないといわれ、心配です。川崎病とはいったい、どんな病気なのでしょうか……。

最初に高熱が出ます
川崎病は最初に高熱が出ます。気になったらすぐ病院へ
A:お答えします。川崎病といっても、地名とは関係ありません。別名「急性熱性皮膚粘膜リンパ節症候群」ともいわれ、川崎富作博士という小児科医が最初に発見したことからその名が付きました。原因不明の病気で全身の血管に炎症が起こる病気です。早期に適切な治療を行わないと心臓の血管にこぶが出来たり、細くなったりして詰まりやすくなるなど、後遺症を残すことがあります。

発症するのは5歳未満に多く、男の子の方が少し多い(1.5倍程度)ようです。流行が見られることから細菌やウイルスなどの感染の可能性がありますが、原因はわかっていません。

症状は

38度以上の高熱が出た後、次のような症状が出てきます。
  • 目の充血
  • 身体のブツブツ・じんましん
  • 唇・喉・舌が赤くなる
  • 手足が硬く腫れあがり、皮膚がはがれる
  • 頸にぐりぐり触れるしこり(リンパ節)が出来る
これ以外にも、全身にさまざまな症状が出てきますが、特徴的なこれらの症状を見たら、すぐに病院へ。ただこれらの症状はすべてそろわないこともあり、同時に出ないこともありますから注意深く観察する必要があります。

川崎病は全身の血管に炎症が起こる病気ですが、もっとも重大な症状(合併症)は心臓の血管に起こる炎症で、心臓の周りの血管(冠動脈と言います)にこぶが出来たり、細くなったりします。その結果冠動脈が詰まりやすくなり、狭心症や心筋梗塞と言った病気を起こしやすくなります。

治療は?

原因がよくわかっていないため、原因に対する治療は出来ません。「何らかの免疫の問題が症状を起こしている」という考えから免疫グロブリンを大量に注射する治療が行われます。また、血管の炎症が起こって血管が詰まりやすくなっていることから、血液をサラサラにするアスピリンを続けて飲みます。

入院期間は1か月程度かかることが多いようです。以前は冠動脈が詰まって心筋梗塞になるケースが少なくありませんでしたが、上記した治療法が行われるようになって減ったといわれています。ただこの治療を行っても効果が少ないこともありますし、早期発見、早期治療のタイミングを逃すと、それだけ合併症の危険が高まります。

繰り返しになりますが、発熱に加えて上で書いた症状が見られたら、すぐに病院へ連れて行き、適切な治療を受けましょう。

*ネット上での診断・相談は診察ができないことから行えません。この記事は実際の診察室での会話をもとに構成したものです。診断・相談が必要な方、お子様が病気にかかった場合は医院、病院で実際に受診してください。


<参考リンク先>
川崎病って何?(川崎病の子供を持つ親の会)
川崎病(すこやか子育て健康百科・乳幼児期に多い病気>川崎病)