風疹って、どんな病気?

Q:うちの子供の友達が、今日家に遊びに来た時にブツブツができているので触ってみると熱もあるようです。これはひょっとして、風疹かな?と思い、とりあえず家に帰るよう言いました。もし風疹だとしたら、やはりうちの子にうつると思っておいた方がいいのでしょうか。家でどのような手当てをすればいいのでしょうか?教えてください…。

A:お答えします。風疹はウイルスによって起こる病気です。風疹にかかった子供の咳やくしゃみで飛び散ったウイルスを吸い込むことで感染します。感染してから発症するまでの期間を潜伏期といいますが、風疹の場合およそ2~3週間程度。なお、風疹にかかっても約3割の子供が症状が出ずに済んでしまいます(「不顕性感染」といいます)。

症状・合併症は?

熱は半分ぐらいの子供にしか出ません
熱は半分ぐらいの子供にしか出ません
潜伏期が過ぎると、軽い発熱と同時に顔や頸から全身にブツブツが出ます。耳の下や頸のリンパ節が腫れることもあります。熱は半分ぐらいの子供にしか出ません。

風疹の合併症はそれほど多くありません。脳炎、髄膜炎や血小板が減る病気などがありますが、いずれも数千人に1人程度の割合で起こり、あまり重症になることはありません。

風疹で最も問題になるのは、妊娠中のお母さんがかかったときです。妊娠の初期に風疹にかかると、高い確率でおなかの赤ちゃんに先天性風疹症候群を引き起こすおそれがあるのです。

先天性風疹症候群とは、具体的には心臓疾患・難聴・白内障・網膜症といったものから、低出生体重・精神運動遅滞などまでさまざまです。特に妊娠1か月以内にかかると5割という高い確率で赤ちゃんに影響が出ます。3か月以内でも2割の確率とのことです。しかしながら、妊娠6か月を超えると赤ちゃんへの影響はほとんどなくなります。

治療法は?

風疹ウイルスを退治する薬はありません。幸い風疹そのものはそれほど強い症状を起こすものではありませんから、自然に治るのを待つことになります。熱で体力を消耗したりするときには解熱剤を使うことがあります。家庭では、消化が良くて食べやすいものを与えましょう。

予防接種は?

風疹はそれほど重症にならず治ることがほとんどなので、身を守るという意味では予防接種は必要ないという考え方もあります。ただ予防接種をしておらず、風疹にかかったことのない女性は、妊娠前に予防接種を受けておいた方がよいでしょう。

その他の場合、ワクチン接種には賛否両論ありますので、医師とよく相談の上、よく理解したうえで接種しましょう。

*ネット上での診断・相談は診察ができないことから行えません。この記事は実際の診察室での会話をもとに構成したものです。診断・相談が必要な方、お子様が病気にかかった場合は医院、病院で実際に受診してください。

<参考リンク先>

風疹(かのうクリニック)

風疹(土川内科小児科)

感染症の話・風疹(国立感染症研究所)
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。