男のこだわりグッズ/グッズ関連情報

エコな国産保温水筒と、安全で丈夫な水筒(2ページ目)

リサイクル素材としてのステンレスを高度な金属加工技術で保温保冷水筒に仕上げた国産の魔法瓶と、安全性と衛生面にこだわって作られたステンレスボトル。それぞれに個性的な二つの水筒を紹介します。

納富 廉邦

執筆者:納富 廉邦

男のこだわりグッズガイド

中に入れた飲み物をフレッシュなまま持ち歩きたい

Klean Kanteen「Klean Kanteen」
左:Sサイズ(355ml)2,310円(税込)
右:Mサイズ(533ml)2,520円(税込)
中:Lサイズ(800ml)2,835円(税込)
色は各サイズ、シルバー、オーシャンブルー、グリーンモス、オレンジサンセット、ブラックエクリプス、ピンクリニューアルの6色

「Klean Kanteen」は、保温保冷機能のない、シンプルなステンレスボトルです。しかし、一見、よくある水分補給用のボトルですが、その内実は、徹底的に安全性と衛生面にこだわった、安心して使える水筒なのです。

世界で最も安全で丈夫な素材「18/8ステンレス」を採用

例えば、材質はプラスチック(ポリカーボネート)の水筒のように、ビスフェノールA(BPA)が溶け出すこともなく(BPAを含む哺乳瓶や水筒を扱わないという運動が、あちこちで盛んに行われているようです)、アルミのように酸に触れると毒性のある化学物質が溶け出すこともない、ニッケル含有量が少ないステンレススチールを採用。キャップにもBSAを全く含まないポリプロピレン#5を使うなど、安心して好きな飲み物が入れられるように作られているのです。

BPA溶出のない「ポリプロピレン#5」を使用したキャップ

オプションで、飲み物に触れる部分をステンレスにしたキャップも用意している(840円・税込)

さらに、こだわりが感じられるのが、オプションでステンレススチールのキャップも用意していること。このキャップを使うと、飲み物が触れている部分は全部ステンレスになります。樹脂と液体の接触が気になるというユーザーへの配慮も行き届いているわけです(ちょっと、凝り過ぎという気もするのですが、その姿勢は評価出来ると思います)。

溶け出すものがないということは、どんな飲料を入れても、その味を損なわないということですし、洗浄も簡単と言うことです。実際、フルーツジュースを入れた後で、ざっくりと濯ぐだけで、ジュースの匂いがしなくなるほどでした。ワインにも対応しています。また、飲み口が直径5cmと大きく、洗浄用のブラシも入るし、飲み物も入れやすい構造です。

サイズ、カラーも選べるバリエーションの豊富さ

5cmの大きな口は飲みやすく洗いやすい。塗装も安全性の高いアクリル素材を使用

そんな安全設計の上で、塗料には、鉛などの物質が含まれない、子供が舐めたりしても大丈夫なアクリル素材を使って、豊富なカラーバリエーションを用意しているというのも、アメリカのメーカーらしい面白さです。鮮やかな青やオレンジ、ピンクやモスグリーンといった色が用意されている上に、塗料を全く使っていないシルバーもラインアップ。ちゃんと選べる仕様になっています。

サイズも、355ml、533ml、800mlの三種類。一番小さいボトルは、かなり小さく見えるのに355mlも入るし、最も大きいサイズのものでも、デザインが良いせいか、かなりスリムでコンパクトに見えます。直径はどれも同じで7cm、つまりペットボトルとあまり変わらないサイズです。といっても、持ってみると直径は意外に大きく、でも、その大きさを感じさせないサイズバランスの良さとデザインの良さも、この製品の魅力でしょう。実際、800ml入るタイプを持ち歩いていたのですが、ペットボトルを持ち歩くのと同じ程度の手間で、ペットボトルの1.5倍以上の容量を持ち歩けるのは、確かに魅力的でした。

保温機能はペットボトルカバーで補う

Lサイズには、BUILT NYのペットボトルカバー「20-ounce Tote」(1,260円・税込)がジャストフィット。結露防止のほか、保冷効果も期待できる

保温機能は全くないどころか、むしろ熱伝導がとても良い感じです。なので、冷たいものを入れれば、ボディも冷たくなって結露しますし、熱いモノを入れると、持てないくらい熱くなります。基本的に熱いものは入れない方が良さそうです。常温で飲めるもの、やや冷たいもの、というのが、この水筒に向いた中身でしょう。
Mサイズ、SサイズにはBUILT NYの哺乳瓶カバー「thirsty tote」(1,300円)をどうぞ。

で、保温機能がないなら、ボトルカバーに入れてしまえばOKということで、このガイド記事でも紹介した、BUILT NYのボトルカバーがジャストフィットです。ペットボトルサイズが800mlのLサイズにぴったりですし、Sサイズ、Mサイズには、哺乳瓶用のカバーが合います。実際、アメリカでは、BUILT NYと提携して、これらのカバー付きのセット商品も売られているそうです。

実際、コンビニで買ったばかりの飲料を移し替えるだけでも、かなり結露するので、カバンなどに入れて持ち歩きたい場合、ボトルカバーは必須です。保温保冷の能力もそれなりにあるので、ガイド納富も同時購入をお勧めします。このボトルカバーもペットボトル入れとしてもとても重宝する、名作と言っていいプロダクツなので、買って損は無いと思います。

ガイド納富の「こだわりチェック」

左から、SUS「魔法瓶ウルトラスリム」、サーモス「モーションJMK-500」、「Klean Kanteen Lサイズ」。大きさを比べてみた

例えば、とっておきのお茶をSUSの「魔法瓶ウルトラスリム」に入れて、水分補給用のスポーツドリンクを「Klean Kanteen」に入れて、両方持ち歩くというのも良いかも、と、この二つの水筒を使いながら思いました。そのくらい、「ウルトラスリム」は小さくて保温力が高く、「Klean Kanteen」は信頼性が高く大容量と、それぞれ、違った魅力の水筒でした。

ガイド納富は、どうしても保温保冷性能を重視してしまうので、これまで、海外製のいわゆるボトルタイプの水筒は、カッコいいし、便利だけど、実用としてはどうかと考えていました。しかし、「Klean Kanteen」の安全性を知って、味わって飲むというよりも屋外での水分補給能のための水筒と考えれば、保温保冷機能がないタイプも悪くないと感じました。一方で、工芸品のように仕上げられた「魔法瓶ウルトラスリム」の、高い保温性にも感動します。

この両者が結びつくと面白いかも、とも思うのです。ただ、安全性が高い「304ステンレススチール」を、国内の技術で真空二層構造に仕上げて、キャップ部分にも気を遣うとなると、かなり高価な水筒になってしまいそうです。また、安全基準の関係で、直接飲むタイプや大容量のタイプは、保温機能が高い製品の場合、コールド専用としてしか作れない事情もあるようで、中々難しいのでしょう。結局、両方持っていて、シチュエーションによって使い分けたり、いっそ二本持ち歩いたり、というのが、現状での正しい水筒の選び方なのかも知れません。
<関連リンク>
「Klean Kanteen」各種は、アシストオンで購入出来ます
BUILT NYのペットボトルカバー「20-ounce Tote」の紹介記事はこちら
保温が出来るLAKENの水筒「ISO-70」の紹介記事はこちら
スターバックスの自分でデザイン出来るタンブラー「クリエイト・タンブラー」の紹介記事はこちら

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