工作の愉しみが実用に繋がる喜び
かみの工作所 左「1/100 建築模型用添景セット No.1 住宅編」 右「1/100 建築模型用添景セット No.2 オフィス編」 各1,575円(税込)色は白もある |
ペーパークラフトを例に出すまでも無く、工作はいくつになっても楽しいものです。特に紙の工作は、専門的な道具を使う事も無いし、素材感というか出来上がりの質感も良いのですが、流石に大人になると、あまり紙の工作をする機会はありません。今回紹介する、かみの工作所は、そんな大人に紙で工作する面白さを思い出させてくれるグッズを色々と発表しています。
かみの工作所 左「1/100 建築模型用添景セット No.3 基本編」 右「1/100 建築模型用添景セット No.4 井の頭自然文化園編」 各1,575円(税込)色は黒もある |
例えば、この「1/100 建築模型用添景セット」は、その名の通り、建築模型の中にセットして臨場感を得るための、人や家具の模型(というか影型とでも言うのか)です。本来は、不動産屋や設計事務所で使うものなのですが、個人でも例えば、部屋探しや、部屋の模様替えのシミュレーションに重宝します。
こんな風に人や家具の展開図が並んでいる |
というような実用面は置いておいても、この1/100スケールの人型や家具を切り抜いて、並べて、ちょっとしたジオラマ気分で情景を作るのは、それだけでも、とてもワクワクするのが自分でも不思議です。切り抜かなくても、単にカードとして見てもキレイです。切り抜くだけでなく、ちょっとした折り方一つで、立っている人、座っている人、散歩している人など、表情が付けられるのも楽しいのです。
黒い箱を使って、人物中心で作ってみた |
そんな楽しみ方は製作者側も想定しているようで、シリーズ全四種の中には、テーブルやソファと人を中心にした「住宅編」、パティション付きのテーブルなどが用意された「オフィス編」、人とペットのみを収めた「基本編」の他に、動物たちを集めた「井の頭自然文化園編」が用意されているのは、明らかに、工作の面白さを分かって作っていると言う事だと思うのです。
白い箱の中に井の頭自然文化園を作ることもできる |
白背景に使う「黒」と、黒背景用の「白」の二色が用意されているのも、細かいけれど嬉しい配慮。プラモデルを作るように、枠から切り取って、折り曲げて形を整えたり、動きを表現したりして、小さな箱の中に糊付けしていくだけでも、何だかとても楽しいものです。しかも、それぞれのパーツの造形がとても良く出来ていて(象の耳の切り込みや、自転車のスタイリングの良さなどに注目してください)、その精巧さと、紙であるという温かみやフレキシブルさの融合が、この製品をとても魅力的なものにしているのだと思います。