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風が強くても気にせず使える空気力学的傘(2ページ目)

長い間、その根本的な構造は変わらないまま現在に至る「傘」。そんな傘の形を空気力学で再構成して生まれたのが、強風の中でも使えるフォルムの新しい傘「SENZ Umbrellas」。その実効性を検証します。

納富 廉邦

執筆者:納富 廉邦

男のこだわりグッズガイド


独自の開閉システムを持つ長傘タイプ

SENZ「SENZ Umbrellas Original」9,975円(税込)

「SENZ Umbrellas」には折畳みの「SENZ Umbrellas mini」と長傘タイプの「SENZ Umbrellas Orignal」があります。長傘タイプのオリジナルは開いた時の大きさが、折畳みタイプより縦は1cm、幅は4cm、大きくなっています。また、柄を引っ張ることで開き、ボタンを押すと閉じる独自の開閉システムを持っています。柄が大きくて柔らかいのは、中々持ち易く、引くと開くシステムも動作として理に適っているのですが、片手では絶対開けないというのは、やや不便かと思いました。

写真を見ると分かるとおり、傘の形状も折畳みタイプとは少し角度が違っていて、やや深いカーブになっています。その分、横からの雨に強く、また、実際に使ってみたところ、折畳みよりも、突風に対して強いように感じました。折畳みタイプだと、一瞬、上に持っていかれそうな感じになる時があるのですが、長傘タイプだと、そういったことはありませんでした。

唯一の欠点は収納の困難さ

畳んだとき、前後の骨の長さの違いが分かる

ただ、この「SENZ Umbrellas」にも欠点はあります。傘として使っている間は、その形状も構造もスタイルも文句ない、とても良い傘なのですが、たたんだときに、骨の長さが違うため、さっとまとめることが出来ないのです。特に長傘タイプはまとめようとすると、どうしても上下二箇所のベルトで留めなければならないので、片手ではまとめられません。かといって、ベルトで留めなければ、畳んだ状態でも、自然と開いてしまいます。

うまくキレイに巻くことができないのは欠点か

折畳みタイプの場合、折り畳んでしまえば片手でまとめることは出来ますが、骨の長さが違うため、きちんとまとめようとしても、あまりキレイにはまとまりません。そのためケースに入れるのが多少面倒で、これもやはり構造上仕方のない欠点と言えます。

といっても、それ以外はとても良く出来た傘なので、頻繁な開閉をしない用途で、しかも風が強い地域の方なら、即買いではないでしょうか。色は折畳みタイプが黒と銀、長傘タイプは黒が発売されています。

ガイド納富の「こだわりチェック」


ようやく、傘に進化の兆しが見えた、そんな気にさせてくれる、かなり画期的な傘だと思います。ウリである、強風に対する効果は実際に使ってみて、これは使えると実感しました。また、この独特のスタイルは、強風時にも前方の視界が妨げられず、その割に雨もあたらないため、通常の傘に比べて、かなり歩きやすいのも事実です。

頻繁に開閉するなら折畳みタイプ、本気で強い風の中を歩くのであれば長傘タイプがおすすめです。ただ、長傘タイプは、もう少し開閉のメカニズムを考えてくれたらなあ、と思います。これで閉じた時にスッとまとまるようになると、本気で傘業界の革命になると思うのです。もっとも、それがまた、傘という形の完成度の高さを物語っているようにも思うのですが。
<関連リンク>

「SENZ Umbrellas Original」の購入はスタイルストアで
「SENZ Umbrellas Mini シルバー」の購入はスタイルストアで
「SENZ Umbrellas Mini ブラック」の購入はスタイルストアで

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