コンパスと望遠鏡が一つになった「スパイテレスコープ」
レンズの使い方が上手い「スパイテレスコープ」 |
機密保持や秘密の連絡などをテーマにした「少年スパイ学校 シークレットウェポン I」に対して、新シリーズ「少年スパイ学校 シークレットウェポン II」のテーマは尾行。ということで、コンパスと望遠鏡を組み合わせたのが「スパイテレスコープ」です。これが面白いのは、球形のボディを開くと中に望遠鏡とコンパスが隠れていること。特に、レンズを二つ並べただけの望遠鏡部分が秀逸です。望遠鏡というものの仕組みが一目で分かると同時に、単に二枚のレンズを通すだけで、遠くのものが近くに見える、そのミニマムな構造にシビレます。
変相キットの21世紀バージョン「スパイディスガイズキット」
変相セットをメイク道具風にまとめた名作 |
サンスター文具のスパイ手帳にも必ずついていたのが、付けボクロや付け髭といった変相セット。その最新の形が、この「スパイディスガイズキット」です。ガイド納富は、このセットに本気で感動してしまいました。単なる付け髭シールなどを、ミニアタッシュケースに入れた上で、鏡と櫛まで用意して、チープではあるのだけれど、立派な変相セットに仕上げているのです。
子供の頃から「子供に付け髭というのは、いかがなものか」とは思っていましたが、それでも、こんな風に一つのメイキャップキットのようにキレイにまとめられると、何だか本当に変相できるような気がするのです。こういう丁寧な作りが、このシリーズ最大の魅力ではないかと思うのです。
第二弾の目玉は集音マイク「スパイマイクアドバンス」
アンプ内蔵の本格的集音マイク |
実は、この第二弾は、ガイド納富もまだコンプリートしたわけでなく、昔からスパイグッズに欠かせなかった潜望鏡「スパイベリスコープ」を入手していません。なので、それを飛ばして、目玉の集音マイク「スパイマイクアドバンス」をご紹介。これは、見ての通りの集音マイクですが、イヤフォンが付属していることでも分かるように、ちゃんと集めた音をアンプで増幅してくれるのです。
昔も聴診器的な集音マイクのオモチャはありましたが、200円のガシャポンで、結構まともに壁の向こうの音とか拾えてしまうマイクが手に入るのは、ちょっとビックリしてしまいます。しかも、イヤフォンのケーブルを巻き付けられる仕掛けを含め、本体のデザインがとても秀逸なのです。この「スパイマイクアドバンス」を見るだけでも、このシリーズのレベルの高さがうかがえます。
ガイド納富の「こだわりチェック」
ストラップがついた「ヘッドキャップシューターNEO」と |
「少年スパイ学校 シークレットウェポン」シリーズには、IにもIIにも、「ペットキャップシューター」という、ペットボトルのキャップを飛ばせるグッズが用意されています。護身用具ということですが、これもまた、シンプルですが普通に遊べますし、意外に綺麗に飛ぶので、大人も思わず遊んでしまう完成度なのです。うっかり当たっても痛くないのも嬉しい配慮です。
ペットボトルのフタを飛ばす道具でさえ、きちんとデザインしてやると、持っててもいいかな、と思うようなツールになります。スパイグッズの魅力は、小さなボディにどれだけアイディアを詰め込めるかなのですが、この「少年スパイ学校 シークレットウェポン」シリーズは、そのことをとても良く心得ているようです。
これらの道具を小さなポーチに詰め込む楽しさは、多分、私たちがペンケースにお気に入りの万年筆を収納する楽しさと同じだと思うのです。小物好きというのは、結局、そういう楽しさがずーっと大好きなまま大人になった、そういう人達のことではないでしょうか。
あ、四月には、「少年スパイ学校 シークレットウェポン III」も登場するようです。楽しみですね。
<関連リンク>
・大人用スパイグッズの店
・スパイウォッチ?のようなもの
・「大人の科学マガジン」の創刊2号は「探偵スパイセット」が付いていた(ガイド納富も持ってます)
・海外のスパイセットのオモチャもある
・スパイカメラ「MINOX」を紹介したガイド記事
・ほとんどスパイグッズのような「鍵型マルチツール」のガイド記事