予想以上の使いやすさと質感の良さ

本をくるむベルトがワンポイントにもなっている

出来上がったブックカバーは、あり得ないほどの美しさでした。アイディアとか、便利さとか、そんなものは上質の革の存在感の前でぶっ飛んでしまいます。色がキレイで、持ち心地が良くて、本を差し込んだ時のフィット感も最高です。多少、硬い感じはしたのですが、「使い込んで下さいね。凄く良い感じになりますから」という言葉に納得。ここからの変化も、革の醍醐味なのですね。

製作に入った時点でオーソドキシーさんに出した指示は一つだけ。本を差し込む部分になるべく遊びを作らないで欲しいという事。写真でも分かると思うのですが、カバーの小口と本のページの間は1mm以下になっています。まるでモールスキンのノートのような、ページとカバーの距離感の無さは、実際に持って読む時の持ち心地を決定します。ガイド納富の最もこだわった点です。それを見事にクリアしていただきました。

細部を色々と写真でご紹介

多目的に使えるストラップホール付き

あとは、見て下さい、というしかありません。折り返しのベルトや、下に見えるストラップホールの仕事の丁寧さに注目してください。ストラップホールは、本を忘れないようにとか、ケータイみたいに本にもアクセサリーをぶら下げるのも楽しいのではと思ってつけてみました。

大きなポケットとヌメ革の栞は大きさや位置にこだわった

ポケットは、二方向を留めるスタイルにして、切符や交通機関のカード類を出し入れしやすいように考えました。名刺やカードを挟んでおくのに最適な大きさです。

これは、実際に使ってみて感じたのですが、本をくるむための表紙側のベルトが、読む時にはちょうどいいグリップになって、とても持ちやすくなっていました。色を変える事でデザイン上のワンポイントにもなっているなど、機能以上の働きをしてくれます。もちろん、鞄の中で無駄に開く事も無く、本の持ち運びで本が傷む事もなくなりました。


ガイド納富の「こだわりチェック」

もう、ここまでこだわってブックカバーを作る事もないのではないかと、周囲の人に呆れられたりもしたのですが、細部までこだわって好きなものを作るというのは、本当に楽しい事でした。同じアイディアを革ではなく、布で作ってみたらどうだろうと思って、iPodのケースなどでお馴染の「suono」さんに作ってもらったりしました。

suonoさんに試作していただいたファブリックバージョン

これが、そうです。周囲のパイピングと、裏地と表の鮮やかなコントラストが、革には無い面白さとカジュアルさを見せてくれます。帆布を使った表面の手触りがまた良好です。革に比べると料金が10分の一近い事を考えれば、普段使いはこちらかですね。suonoさんが商品化される際には、是非注文したいアイテムです。

鮮やかな裏地が楽しい

ただ、革のブックカバーにコミックスを入れて読む、何ともいえない気持ち良さは、また特別なものです。オーダーメイドの面白さというのは、そういう自分だけのこだわりが表現できることかも知れません。

そして、ついにガイド納富は、布による機能としての「究極のブックカバー」を考案。自作して、販売まで始めてしまったのですが、それは、次のガイド記事でご紹介します。


<関連リンク>
オーソドキシーのホームページ
suonoのホームページ
本に関するアイテム専門店「YOMUPARA」はこちら
鞄工房土屋のもう手に入らない名作ブックカバーの紹介記事
本に関するグッズを集めたガイド記事


※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。