好きな色を調合する「カクテルインク」

伊東屋「カクテルインク」各1050円

伊東屋丸の内店など、いくつかのショップで売られている「カクテルインク」も面白いサービスです。フランスとの共同製作で作られた、「色を混ぜるためのインク」を使い、何と48色を製作。その中から試し書きなどをして好きな色を選べば、その場でインクを調合してもらえるので、「作り立て」のカラーインクを購入できるのです。

48色には全て名前がついていて、ガイド納富が気に入っているのは「Over Again」という名前がついた、くすんだオリーブグリーンのようなインクと、「Sherry Flip」という名前の、温かみのある焦げ茶色のインク。48色のインクを前に、ガラスペンを使って試し書きを繰り返して購入を決めた2色です。流石に、48色もあると、その違いがあまりにも微妙で、よく分からないものもあるのですが、それだけ、自分の好みに徹底してこだわって選ぶことも出来ます。

カクテルインクは伊東屋のオンラインショップからも通販で購入できるのですが、その色はデリケートなので、出来れば店に行って、試し書きをした上での購入をお勧めします。もっとも、1色1050円(税込)と、比較的安価なので、気に入った色を何色か買ってみて、その上で、本当に気に入った1色を見つけていくのも良いと思います。書き味の良さでは「ドクター・ヤンセンの手作りインク」には敵いませんが、これだけのカラーバリエーションがあるインクは他にはありません。

「OverAgain」の試し書き
「SherryFlip」の試し書き

 

J・エルバンの「あぶり出しインク」と「香り付きインク」

J・エルバン「インビジブル」(左・1365円)
J・エルバン「パフューム・ポム」(右・1260円)

フランスのシールワックスとインクの老舗メーカー「J・エルバン」の長期保存に耐える「公証人用インク」は、AllAboutのスタイルストアでも扱われていますが、J・エルバンのインクで有名なものと言えば、何といっても「Encre Invisible」つまり、「あぶり出し用インク」です。ピンク色に見えるインクは、書いても何も見えません。実際、このインクで書いた紙は、透かして見てもどこに何が書かれているか全く分かりませんでした。

それを、火で炙ると、書いた文字や絵が浮かび上がります。最初は青い色が浮かび上がるので、その状態で火から離して内容を読み、そのまま放っておけば、再び文字は消えてしまいます。まるでスパイや忍者の通信手段のようなインクなのです。消えないようにするなら、青い文字が浮かんでも、そのまま炙り続け、文字が茶色になるまで炙ります(フライパン上で炙ると安全で確実です)。この状態になれば、紙が冷めても文字は消えません。何だか、古い宝の地図みたいな感じになって、これはこれで味わい深いものです。

あぶり出し用のインクというものが普通に売られているというのも面白いと思うのです。ヨーロッパでは、インクというものが普通に身近な道具としてあるのだな、と感じます。さらにエルバンからは、香り付きのインクも発売されています。このインクで手紙を書けば、相手が開封する頃までは、香りが持続します。手紙を開封すると、ほのかにフルーツの香りがするわけです。

炙り出しインクはこんな感じです

香り付きインクのラインアップは、ラベンダーの香りの青インク、アップルの香りのグリーンのインク、オレンジの香りのアンバーのインク、薔薇の香りの赤インク、バイオレットの香りの紫のインクの5種類。香りは品が良い感じで下品にならないようになっています。インクの色もキレイで、ガイド納富は緑のリンゴの香りのインクを愛用しています。

香り付きインク「アップル」の試し書き

次のページでは、インクを楽しむための付けペンと、商品購入先リンクなどを紹介します