男のこだわりグッズ/文房具・小道具

取材に最適なLAMY「スウィフト・ローラーボール」 プロの現場で使えるボールペン

取材やメモといった用途では他の追随を許さない、正にプロのためのボールペンがLAMYの「スウィフト」です。日常的に持ち歩いてこそ真価を発揮する、その機能と能力と使いこなしをたっぷりとご紹介します。

納富 廉邦

執筆者:納富 廉邦

男のこだわりグッズガイド


取材で使うペンに求める条件とは?

LAMY 「Swift RollerBall」 価格7,350円(税込)

筆記用具の使いやすさは、その使用用途に応じて変わります。例えば、原稿用紙に小説を書く、といった場合は、ペンの手への馴染具合いや長時間持っても疲れない持ちやすさ、インクの出方の心地よさなど、どちらかといえば「快適性」が重視されます。また、製図などの場合は、均一な線が長く引けるなどが重視されますし、下書き用にはペンよりもむしろ鉛筆やシャープペンシルが重宝します。

ガイド納富の場合、筆記用具を最も頻繁に使うシチュエーションは取材と日常のメモです。どちらも、愛用のモールスキンノート(方眼タイプ)にガシガシと書いていくのですが、そこにも、使いやすいペンとそうでないものがあります。

20年以上ライターという仕事をしながら、色んなペンを使ってきたのですが、その中で感じた「取材で使いやすいペン」の条件を挙げておきます。

・サイズは、小さ過ぎると使いにくいので、やや大きめのものが良い。
・軸も細過ぎると走り書きをする時に読みにくい字になるし、長時間書くと疲れるので、指に合った太めの軸が良い。
・キャップ付きより、ノック式などの方が良い。
・書き始めから書き終わりまで、文字がかすれずに書けること。
・指へのひっかかりがないこと。
・持った時の重さのバランスが良いと疲れにくい。
・値段が高過ぎないこと。
・ペン先は細過ぎず太過ぎず。
・モールスキンの紙に対して相性が良いこと。
・デザインが好みに合っていること。

大体、以上が取材やメモで使いやすいペンのチェックポイントです。

取材に最適なラミー「Swift」の滑らかな書き味

滑らかで速乾性のリフィール「LM66」を採用

そして、ここ2年ほど、その使いやすさと機能に惹かれて使い続けているのが、ラミー社の「Swift」というボールペンです。このペンは、一目見た感じでは、何というか本当に普通のノック式ボールペンという感じなのですが、取材用のペンとしてこれほど全ての条件をクリアしたペンは私にとっては初めてのものなのです。

まず、このペンの良さは水性ボールペンなのにキャップレスだということ。取材時には手がふさがっていることが多く、キャップの着脱は結構ストレスなのです。しかし、書き味がスムーズな水性ボールペンは手放せない、となると、このノック式で水性という「Swift」のシステムは本当に有り難いのです。

この、「水性ボールペンだけどノック式」を実現するために開発されたのが「LM66」というリフィール(替え芯)。このリフィールがとにかく優秀なのです。もう随分長く使っているのですが、インクが切れて書けなくなる直前まで、書き始めに文字がかすれるということがありません。そのスタートの良さは、スピードが要求されるプロの現場での取材やメモの強い味方になってくれます。

このLM66というリフィールは1本682円(税込)と、ちょっと高いのですが、私がみっちり使っても半年は持ちますし(210円の使い捨て水性ボールペンの場合、3ヶ月で2本使っていました)、筆圧が軽くてもしっかり書ける滑らかな書き味は、他では得られないものです。また、水性インクとしては驚くほど乾くのも速く、書いた文字がこすれて読めなくなるといった事故も少ないのも凄い所です。取材やとっさのメモの場合、机などが無い場所で書くことが多いので、軽い筆圧でもきちんと文字が書けて、素早く乾くことは本当に大事なのです。

細部まで作り込まれた丁寧さが持ちやすさを生む

ノックして芯を出すとクリップが本体に収納される

また、この「Swift」は、ノックしてペン先を出すとクリップ部分が自動的に凹んで、軸のデコボコがなくなります。どの角度で持ってもクリップ部分が手に当たらないので、ペンの持ち替えが不要なのです。些細なことなのですが、さっと取り出して、さっと書くという行為がスムーズに行えるのは快適で、取材中の時間の流れを妨げません。収納時に芯を出しっ放しにすることもありません。その一方で、クリップの最上部に指に当たらない程度の小さな出っ張りがあって、机などに置いた時に転がっていかないような工夫もされています。

また、軸部分はペン先の直前まで太さを保ったまま真っすぐになっていて、これがまた持ちやすいのです。金属の軸にマットな塗装で仕上げてあるため滑りにくく、細過ぎず太過ぎず、指先が当たる部分には小さな丸いすべり止めがデザインされています。どこを、どう持っても滑りにくい上に、同じコンディションで持てるのは、細部まで気を遣って作り込まれているからでしょう。

最近のボールペンとしは珍しく、軸やクリップなど、ほとんど全てのパーツが金属製で、軸などはステンレスを丁寧に削り出された感じがして持っていて気持ち良いのも特徴ですが、それにも増して、金属パーツならではの高い所から落としても割れない堅牢性と信頼性が取材の現場では活躍します。手に持った時の重さのバランスの良さも、金属製ならではのものだと思います。


ガイド納富の「こだわりチェック」

ノックするボタンが中心からズレているのが特徴

ラミーの「Swift」は、取材やメモといった用途では他の追随を許さないほど良く出来たペンだと思います。特にモールスキンを片手に屋外ですばやくメモを取るのに、これほど快適で見やすい文字が書けるペンを他に知りません。日常でも旅でも、このペンとメモ帳をポケットに入れておくだけで、情報収集や思い出のスケッチの幅がぐっと広がるはずです。

邪魔にならない、主張し過ぎないデザインの中に、ノックするボタンが中央からズレた位置にあるといった遊びもあって、持っていて嬉しいペンでもあります。とにかく、何か一本ペンを身に着けておきたいと思ったら、このラミー「Swift」を試してみてください。

定価7,350円(税込)が、ちょっと高いと思われるなら、まずは、この「Swift」と同じ「LM66」リフィールが使われているラミーの「Tipo」(1570円)から入るというのも手かも知れません。アルミ性のボディが可愛いスタイリッシュなペンです。「Tipo」で書き味を堪能して、さらに上を狙うなら、この「Swift」をどうぞ。とりあえず、現時点で私にとっての最高の取材用ペンであることは間違いないです。


今回ご紹介の
LAMY「スウィフト・ローラーボール」(定価7,350円)のご購入は以下の各サイトからどうぞ。

信頼文具輔の「スウィフト紹介・購入ページ」
モリタ万年筆店の「スウィフト購入ページ」(銀バージョンもあり)
【楽天市場】オフィス家具のACTiveSOHO「LAMY swift販売ページ」
万年筆専門店アローインターナショナルの「Swift購入ページ」

<関連リンク>
その他のボールペンのリンクはこちら
LAMY「Swift」と合わせて使いたい「モールスキン」の紹介はこちら
M66リフィールを他のボールペンで使いたい


※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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