5万円を切る、自動巻きクロノ登場!
スウォッチ クロノ オートマティック「ライト・トラック」 自動巻き、プラスティックケース、4万2000円 |
スウォッチが自動巻きクロノグラフを発売するというニュースがスイスで報じられたのが2009年9月下旬のこと。10月15日にはさっそくスイスのブティックで発売され、大きな話題になった。ジュネーブの新聞では「危機の時代に理想的な時計」との見出しを掲げて絶賛されたほどだ。
さてその「スウォッチ クロノオートマティック」の初コレクションは、5つのモデルを展開する。オールブラックにレッドのアクセントが映える「ライト・トラック」、ブルーダイヤルに世界の空港名をあしらった「ブランジ」、爽やかな上質感を演出したオールシルバーの「シルバー・クラス」、アラビア数字やダイヤルのパターンに凝った「シンプリー・ピュア」、透明感のあるホワイトで統一した軽快な「サイン・イン・ザ・スカイ」と、それぞれのデザインも個性的だが、4万2000円または4万3050円という価格も魅力。1本といわず、いくつも手に入れたくなるだろう。
スウォッチ クロノ オートマティック「ブランジ」 自動巻き、プラスティックケース、4万2000円 |
世界的な不況が続く中で、この近づきやすい最新モデルは時計好きにとって朗報だろう。しかし、たんにお洒落で手頃なクロノグラフで終わらせないところに、スウォッチの新しい戦略がうかがえる。スウォッチがかつて時計産業を救ったように、このモデルが新たな救世主を演じるだろうか。
スウォッチには以前よりクォーツクロノグラフがあるが、今回は、同グループ傘下の世界最大手ムーブメントサプライヤー、ETA社が新開発した最新の自動巻きクロノグラフムーブメントが収められているのである。その姿はシースルーバックから目にすることができ、機械式時計の愛好者には興味深いはずだ。
ベースになったのはクロノグラフの名門レマニアの自動巻きクロノグラフムーブメント。基本設計はオリジナルより簡略化されてはいるものの、15石で、パワーリザーブも45時間、それにスモールセコンド、30分積算計、12時間積算計、日付表示も備える本格派だ。
もう一度4万円台という価格とこの本格メカを考え合わせば、他の追随を許さない自動巻きクロノグラフが誕生したのは間違いといえる。
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