「マシン×スピード」のイタリアブランド

ドゥエ・ヴァルヴォレ
メカニケ・ヴェローチ「ドゥエ・ヴァルヴォレ」
自動巻き、チタンケース
27万8250円

英語で言えば、マシンとスピードを掛け合わせた意味になる、なんとも豪快なネーミングが印象的なメカニケ・ヴェローチ。2006年にイタリアでデザイナーのマルコ・コロンボと友人が創設したユニークな時計ブランドだ。2008年秋、東京・原宿の時計専門店「ISHADA青山表参道」内にコンセプトショップもオープンし、日本でも知られるようになってきた。

マルコのデザインする時計は、ブランド名に象徴されるように、自動車やバイクの原動力たるエンジンからインスピレーションを得ている。それも、非常に具体的なカタチを備えているから興味深い。削り出しの寸胴ケースに4つの時計を埋め込んだ「クワットロ・ヴァルヴォレ」は代表作。彼曰く「4気筒エンジンのダイナミックな動きがイメージ」というから洒落ている。吸気口と排気口にたとえられる4つの時計にスイス製小型自動巻きムーブメントをそれぞれ搭載し、別々のタイムゾーン表示も自由自在なのがまた魅力的だ。

HM2.2(オロロジカル・マシーン2.2)
メカニケ・ヴェローチ「スーパークアドロ」
自動巻き、チタンケース
45万9900円

同じ発想による第2弾が、吸排気口を2個の時計で表現した新作の「ドゥーエ・ヴァルヴォレ」。この場合も、小型自動巻きムーブメントを2個搭載し、デュアルタイム表示が可能だが、時計を左右対称に配置しながら、文字盤に大小をつけたところがじつに巧妙だ。前作よりも、視認性や機能性が一段と重視された感があり、ユーザーにとっても実用性が増したといえる。

機械部品的な味わいを保ちながらも、洗練された印象を生み出すのは、メカニケ・ヴェローチの得意技。ブラックPVD仕上げのチタンケースを採用するモデルなどは、スタイリッシュなセンスに一段と磨きがかかっている。「ドゥーエ・ヴァルヴォレ」とはタイプが異なるが、複雑な立体スケルトンダイヤルが個性的な自動巻きクロノグラフの「スーパークアドロ」にも、それは共通している。

ちなみに、ムーブメントを除く外装の製造はすべてイタリアで行う。独特のケースについては、時計専門業者ではなく、自動車関連業者によるものだというから驚く。クルマ好きはもちろんだが、随所にメカ好きを喜ばせる仕掛けが潜む、じつに侮れないブランドだ。


【問い合わせ先】
アルーナ TEL03-6808-1098

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