男の腕時計/スイスの老舗高級ブランド

今年のタグ・ホイヤーは「モナコ」が熱い

今年もまたバーゼルワールドでは魅力的なスポーツウォッチを数多く発表したタグ・ホイヤー。その目玉と呼べるのが「モナコ40周年 復刻モデル」。同じく「モナコ」の新しいコンセプトウォッチにも話題沸騰。

執筆者:菅原 茂

現在進行形の伝説

モナコ自動巻 クロノグラフ
モナコ自動巻 クロノグラフ
自動巻き、ステンレススティール
49万3500円

今最も勢いのあるスイス時計ブランドといえば、タグ・ホイヤーはその代表格のひとつ。バーゼルワールドでは「グランドカレラ」「カレラ」「モナコ」「リンク」「アクアレーサー」「フォーミュラ 1」など人気シリーズの新作がずらりと並び、その充実した内容は圧巻といえる。ほとんどのモデルがバリュー感のある価格設定になっており、時計好きには魅力的だろう。

今回最も注目したのが、「モナコ」だ。スタイリッシュな角形ケースが印象的なこの時計は、多くの伝説に彩られている。オリジナルが1969年に発表され、今年40周年を迎えたこと。同じ1969年にかつてのホイヤー社が共同で自動巻きクロノグラフを開発し、それを「モナコ」に搭載したこと。アメリカの名優でレーサーのスティーブ・マックィーンが愛用し、映画『栄光のル・マン』でも彼自身が着用したことなどだ。

モナコ 40周年 復刻モデル
モナコ 40周年 復刻モデル
自動巻き、ステンレススティール
84万0000円

伝説は過去のものばかりではない。リバーシブルダイヤルの「モナコ SixtyNine」、ベルト駆動方式が画期的な「モナコV4」、最高精度を誇る「モナコ 360LS コンセプトクロノグラフ」など、最新の技術革新をいち早く披露するモデルとして現代の伝説を書き綴っているのがこの「モナコ」なのである。

まずは、世界限定1000本で、7月より発売予定の「モナコ 40周年復刻モデル」。初代モナコの特徴的なデザインである、9時位置リューズ、角形デザインのスモールセコンドと積算計、オリジナルカラーを忠実に再現するブルーダイヤル、HEUERのみのロゴなど、細部まで徹底した復刻により歴史的な傑作モデルが甦った。もちろん、ムーブメントは自動巻きクロノグラフ。40 年前にその開発の先駆者であったホイヤーのDNAは現代版のムーブメントにも受け継がれている。この復刻モデルはスティーブ・マックィーンの限定写真集という貴重な付録もつくので見逃せない。
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