東京からミュンヘンへのフライト
さて、実際にどのように役立つのか、やはり気になるところ。さる9月末から10月始めにかけての海外取材が組まれた際に、さっそく使ってみた。
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出発からまもなく時針をドイツの時刻に合わせて7時間戻す |
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成田出発午後12時25分。まだ時差修正はしていない |
9月29日、成田からドイツのミュンヘンに向けて出発。12時25分発のルフトハンザ機に乗り込む。日本とドイツの時差は8時間。ただしこの時期はサマータイムなので、7時間になる。時計のリューズを引き出し、時針のみを7時間バックさせ、ドイツのローカルタイムに合わせる。現地はまだ午前5時だ。このように時差修正を施しても、グリーンのGMT針はつねにホームタイムとして設定した日本の時刻を表示している。回転ベゼルに記された数字とGMT針を対応させてホームタイムを読み取る場合、この機構は24時間表示式なので、日本がいま午前なのか午後なのかを気にせずにすむ。
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出発時に回転ベゼルの三角マーカーをGMT針に合わせて目的地までのフライト経過時間をモニター |
ついでに、出発に際して回転ベゼルの三角マーカーをGMT針に合わせておけば、フライト中の経過時間や到着まで所用時間が簡単にわかる。ダイバーズウォッチの回転ベゼルと同じように、「GMTマスターII」も回転ベゼルとGMT針を簡易クロノグラフとして活用できるわけだ。また、フライト中に日本の時間を知りたければ、三角マーカーをもとの12時の位置に戻すいだけでよい。
回転ベゼルにはさらに応用可能な機能がある。三角マーカーを日本時間の表示だけに使うのではなく、たとえばニューヨークの時刻に合わせておくこともできるのだ。操作は時差の分を移動するだけ。旅行先のローカルタイムと日本のホームタイムに加え、第三の時間帯表示、つまり任意のもう一つのローカルタイムさえ知ることができる。
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ミュンヘン空港到着。現地時刻午後5時45分。日本は深夜12時45分 |
9月29日17時45分、無事にミュンヘンに到着。回転ベゼルとGMT針から12時間あまりのフライトであったことが確認され、もとの位置に戻せば、日本がいま深夜0時45だとわかる。
次ページでさらなる応用機能も紹介