見えないところで展開する技術革新
もう一つ興味深い新作が、「オイスター パーペチュアル ミルガウス」。もともと1950年代に開発された耐磁時計に、新たな技術を凝らした次世代モデルだ。耐磁時計は、強力な磁場にさらされる環境で働く科学者やエンジニア、技術者のために考案された。多数の金属部品でできた機械式時計は、磁気の影響を受けやすい。それを排除して精度と機能を維持するのが、この耐磁時計である。現代の日常生活は、当時とは比較にならないほど周囲に磁気があふれているので、耐磁時計の意味も大きい。今回、磁気に注目したのも、究極の実用時計を目指すロレックスらしい。
「オイスター パーペチュアル ミルガウス」は、時計の基本性能の向上を、耐磁の観点から突きつめた秀作。文字盤やガラスの色遣いも新鮮だ。ステンレススティール。自動巻き。予価73万円。今秋発売予定 |
こうして見えない部分に発揮された技術もすばらしいが、新世代「ミルガウス」もまた、デザインが魅力。磁気をイメージさせる稲妻形の秒針、記念モデル(写真のモデル)にあしらわれたカンパニーカラーのグリーンのサファイアクリスタルなど、新世代のモデルにふさわしい意匠が施されている。
【ロレックスの問い合わせ先】
日本ロレックス株式会社 広報課
TEL03-3216-5671
※2007年6月6日より、All Aboutマガジンの「For M」と「For F」で2007年バーゼル・ジュネーブの特集を掲載します。「男の腕時計」ガイドの菅原 茂氏と「ジュエリー・時計」ガイドの本間恵子氏が最新の時計事情を解説していきます。こちらも合わせてご覧ください。