こいつは将来のW124型E500リミテッド!?
旋回時のコントロール性を高めるリミテッド・スリップ・デフも採用する |
乗り心地も初期に比べるとかなりしなやかになったような気がする。そのぶん、フロントヘビーさが強調された感もあるのだけれど、街中での乗りやすさ=実用性を考えるとそれもよし。専用ブレーキに関しては、効きはもちろんのこと、踏んでいる最中のソリッドな頼もしさに感心。
国内で初めてパフォーマンスパッケージプラスを備えた特別仕様車、パフォーマンス+(プラス)。25台の限定となる、価格は1250万円 |
ハイパフォーマンスモデルは今、すべからく過渡期にある。スーパーカーブランドでさえ、炭酸ガス排出量規制の圏外にいることはまかりならないからだ。そうなってくると、基本的に大排気量自然吸気エンジンで大パワーを追求することは極めて困難(超高額車両はあるかも?!)。排気量をダウンサイジングし、エンジンを直噴化して、パワーを効率よく稼ぐためにスーパーチャージド(ターボ)する、という方法が早々にメインになってくるはず。
さらに、ハイブリッドや早期のEV化も、“お金”の取れるクラスなら、思いのほか早く市販されるかも知れない。というわけで、C63のような20世紀的パワートレインの高性能車を味わっておきたいのなら、今がラストチャンスかも知れないし、もう少し待てば、新時代のハイパフォーマンスカーがぞろぞろ登場する。実用車と同様に、とっても面白い時代ということもできそうだ。
今後、ハイパフォーマンスカーは、各ブランドのテクノロジー・フラッグシップとしてその存在感を高めていくことは、間違いない。