“Eクーペ”を名乗るにふさわしいポテンシャル

M・ベンツEクラスクーペ
E350CGIブルーエフィシエンシィ(写真)には最高出力292Psを発生するクリーンユニット「ブルーエフィシエンシィ」の直噴3.5リッターエンジン、E500には最高出力388psの5.5リッターエンジンを搭載

E500とE350CGI(ベンツの新しいガソリン直噴エンジン)に試乗した。いずれも7速AT、AMGスポーツパッケージ付きで、ダイナミックハンドリングパッケージという電子制御可変ダンパー(スポーツ/ノーマル)を積むゴージャスな仕様である。

Eクーペと名乗るにふさわしい、逆に言えば“これホンマにCベース?”と思ったのが、E500。最上級グレードだから当然であるにしても、その静粛性と高速スタビリティの高さはほとんど新型Eクラス級だった。休日の高速が混みだした日本ではなかなか使い道がないけれど、平日にドカーンと移動したい人には絶対おすすめ(ま、新しいEセダンもさらにそうなんだけど)。

比べて、E350CGIの走りには少しCクラスのにおいがした。軽快だが、街乗りや高速域でハンドリングが少し過敏。おそらく、アシが勝ちすぎているのだろう。小さいエンジンにはノーマルの足回りがいいような気がする。

実質的にCLKクラスの後継ではあるが、走りの質は確実にワンランク上がった。Eクラスと全く同じとは言わないが、高速走行をはじめ、ほぼ同じ程度には仕上がっている。クーペが死に絶えつつある日本ではあるけれど、ベンツやビーエムのセダンはまだまだ人気。ポテンシャルの高いクーペモデルに乗りたいと思う人も出て来るはずだ。

特に都心部では、こんな時代でも輸入車セダンはよく見かける。そんな中で新しいクーペに乗ることは、国産車では決して味わえない心地よさがあると思うの。もっとクーペに乗る人、出て来て欲しいなあ……。クルマに乗っている間だけでも、気分よくなってみません?

ちなみに。E63クーペAMGも近い将来デビューする。C63AMGがあれほどおもしろいクルマだったから、こっちはさらに期待していいんじゃないかな。早く乗ってみたいクルマのひとつだ。
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