メルセデス・ベンツ/メルセデス・ベンツの車種情報・試乗レポート

ライバルよりちょっと贅沢なEクラスクーペ

Cクラスのプラットフォームを使用しつつ、全体的のまとめ方や見栄え質感、機能、性能はEクラスとして仕上げられたEクラスクーペが登場。W124以来となるミドルクーペに、自称“クーペ評論家”が試乗して来ました。

西川 淳

執筆者:西川 淳

車ガイド

クーペはやっぱり格好いい

M・ベンツEクラスクーペ
日本市場には当初はCGIではない従来型のエンジンを搭載したE350と、日本ではE550と呼ばれるE500の2モデルが夏頃に導入される予定。CGIエンジン搭載モデルは秋頃にE250(4気筒)の導入が予定されている。なお本国では1.8リッター直噴エンジンを搭載するE250CGIブルーエフィシエンシィからE500まで5グレードをラインナップ。全長4698×全幅1786×全高1397mm

この時代、プレミアムクーペがいいぞ!だなんて叫ぶと、何を寝ぼけたこと言うたはりますねん、と突っ込まれそうで怖い……。けれど、言います。クーペはやっぱり格好いい!!

そもそもクーペっていうカタチは、セダンがあふれてナンボ。その昔、日本でもソアラやプレリュードがもてはやされたけれど、あの頃はトヨタのセダンだけで年間ン十万台も売れていた。それこそ今のミニバン以上にみんながセダンを買っていた時代。だからこそ、スペシャルな2ドアクーペが特別な存在になりえたのだ。

今は違う。確かに特別な存在(かなり)だが、見え方がもうマニアックなのだろう。ミニバンユーザーからしてみれば、そんな背の低いクルマ窮屈でしゃーない、だろうし、何の役にも立たへん、し、だいいち子供が怒るやろ、である。昔は長いドアを開けて、シートを倒してもらって、後の狭い席に潜り込むことが、フツウに4ドアの後ドアを開けて乗り込むよりも、子供心にもワクワクしたものだったのに……。

ごく一般的に言って、クーペの存在理由は今やないに等しい。だから、国産からはほぼ消えうせた。屋根も開かず、純粋にクーペなのは、スカイラインクーペとフェアレディZ、だけ(!)というクーペ好きにはトホホな状況だ。クーペ、(日本ではほぼ)死すべし……。自称クーペ評論家(ボクの50台におよぶ車歴の中にセダンは5台しかない)としては寂しい限りだけれど、これからもめげずにクーペを応援していくつもり。

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