FIAT(フィアット)/フィアットの試乗レビュー・車種情報

最高の“大人のオモチャ”500アバルト(3ページ目)

今年2月に登場したフィアット500に、クルマ好きが待ちに待った“アバルト”が登場しました。イタリアで乗った500アバルトは、クルマは乗っているだけで楽しいということを改めて思い知らされた1台でした。

西川 淳

執筆者:西川 淳

車ガイド

サーキットでも楽しめる“オトナのオモチャ”

500アバルト
大型エアインテークやオーバーフェンダー、バンパー、サイドスカート、スポイラーなどを装備。オプションで17インチホイールも用意された

テストコースゆえ、周りを気にせずにフルスロットルを試みることができた。135psの1.4リッターターボエンジンは確かにパワフルだが、過激というほどではない。もう少し毒気があってもいい気もするが、それは純正チューニングキット“SS(エッセエッセ)”仕様にとってある?! SS仕様は180psという噂だから、相当に毒々しい走りをみせそう。ちなみに、ローンチ記念限定モデルは160psで出ることが確定しており、こちらも楽しみ(日本発売は未定)。何せ、1トン前後のクルマなのだから。

このサイズのクルマとしては、高速域でもかなり安定している上、ブレーキング時の姿勢変化も最小限。とにかく何の気兼ねもなくかっ飛んでゆき、そのままドーンとコーナーに迫ってゆける。高い速度を保ったまま、カックーンと頭の向きを変えてコーナーに突っ込んでいくのが、これほど楽しいクルマは他にない。オトナのオモチャとして、最高に楽しめる。

本国仕様には、マニエッティマレリと共同開発のテレメトリーシステムも搭載できるようだ。サーキットデータなどを保存して、あとから自分のドライビングを振り返ることができる。GT-Rの開発で活躍したシステムのエンターテイメント版だ。日本仕様にも期待したいが、どうだろうか。

アバルトは、まず今年中にグランデプントアバルトが日本に上陸する予定だ。500アバルトは来春。右ハンドルの予定もある。SS仕様も同時に入るらしいが、すぐに装着できるかどうかは未定。ヨーロッパでは、オーナーになってから1年もしくは2万キロでSSキットが購入可能という仕組みになっている。
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