コウノトリの野生化を目指す「コウノトリの郷公園」
言わずと知れた国の天然記念物、コウノトリの日本最後の生息地が豊岡市の但馬地域ということを知っていましたか? 兵庫県では長年にわたってコウノトリの保護・繁殖に努めてきましたが、その流れを強化し、さらに周辺の自然環境を整備してコウノトリの野生復帰を目指すために作られたのが「兵庫県立コウノトリの郷公園」です。すでに100羽を超える繁殖に成功しており、2年前からは自然のなかにコウノトリを放すことも行っています。「百笑館」を出たら再び国道426号線を北上し、県道703号線から北に伸びる広域農道を通って公園へ。園内にある公開ゲージでは、コウノトリを間近で見ることができます。「コウノトリ文化館コーノピア」には資料が数多く展示されており、数の減少や絶滅を巡る歴史には感慨深いものが……。飼育されているコウノトリは、野外の環境に慣れるための訓練を経てから放鳥されるそう。人工繁殖のコウノトリを野生化させるという、世界的にも例がない価値ある取り組みを心から応援したいものです。
■兵庫県立コウノトリの郷公園
野生化に向け自然環境に慣れさせるため、公開ゲージには屋根がない |
住所:兵庫県豊岡市祥雲寺字二ヶ谷128
営業時間:AM9:00~PM5:00
定休日:月曜(祝祭日の場合は翌日)
入園料:無料
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