日を追うごとに寒さが厳しくなってきました。寒くなると長距離のツーリングに出掛けるのはツラいという人も多いでしょう。そこで今回は距離が短めで、どこかでだらだら過ごしたいという方にオススメのツーリングルートを紹介しましょう。目指すのは奥多摩の檜原村にある「沸沢園(ほっさわえん)」。奥多摩の自然で育った、旨いものをたっぷり味わえるお店です。
都会の喧騒から一気に山間の佇まいへ
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東京とはいえ奥多摩の檜原村なら、のんびりとした気分に浸れる |
今回の目的地「沸沢園」は奥多摩にあります。都心から向かうなら、高井戸ICを下りてから甲州街道を走りましょう。立川で曲がらずに新奥多摩街道に入り、昭島方面へ直進します。国道16号線を越えたら五日市方面に左折。多摩川を渡ってしばらくするとJR五日市線の終点、武蔵五日市駅に到着です。
武蔵五日市の駅前を左折すると、檜原街道に入ります。短い街並みを抜けた途端、すぐに山間の景観が現れるので、ついさっきまでの都会の雑踏が嘘のように感じられることでしょう。
静けさに支配された山間の佇まいが続くこと約15分。しばらくして右手に見えてくる檜原村の村役場を通過し、南秋川の橋があるT字路に突き当たったら右折。500メートルほどで右手に見える川の向こう側に檜原中学が見えたら、左の脇道を入っていきます。すると「払沢の滝入口」と書かれた看板にたどり着きます。
渓流ほとばしる「払沢の滝」
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払沢の滝。夏場でも涼しい |
払沢の滝へ続く道は狭く、徒歩でしか行けない山道なので、バイクは駐車場に停めましょう。滝へ続く渓流に沿って歩くと、右側に今回のお目当て「沸沢園」があります。しかし沸沢園でうまいものを味わうのは後にして、先に「払沢の滝」の滝壷を見に行きましょう。渓流がほとばしる景観の爽やかさは一見の価値ありです。
滝壷で手を洗えるまで近づける「払沢の滝」は、ツーリングライダーにとっては憩いの場として人気のスポット。また、凍る滝としても有名です。1月下旬から2月中旬にかけて、もっとも寒さが厳しい時期の滝が氷りつくシーンはまさに神秘的といえます。
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