帰り道だって楽しめる
ゆっくりとぶどう園で過ごした後、周囲を取り囲む山々へ向かえば、帰路に着く前のひとときをワインディングで楽しむことができます。今回は137号線で御坂峠を越え、河口湖へ抜けるルートをご紹介。このルートならば、河口湖ICから中央道で一気に首都圏へ戻ることができます。涼しかった勝沼からさらに標高が上がるため、ヒンヤリとした山の空気に浸れるのが魅力です。137号線は御坂トンネルを使うと、意外とすぐに河口湖側へ抜けられます。しかし時間に余裕があれば、国道から外れた遠回りをしてみるのもお勧めです。御坂トンネル手前に入口のある旧道を辿ると標高1300メートルに達します。ほとんど林道に近い狭い道ですが、標高が高くなると景観も素晴らしく、頂上の小さなトンネルを抜けると、一息つくには絶好の茶屋もあります。ここは太宰治が滞在したことでも知られる茶屋で、現在の建屋は3代目ですが、その記念館もあって何ともいえぬ旅情を漂わせています。
箱根など富士山のメジャーな東側も人気で、山梨県側も知る人ぞ知る絶好のツーリングエリア。とくにこの山梨県側から河口湖側へ抜けるルートは、意外に注目されないマイナーゾーンで、河口湖へ下っていくときの山々の深さとコーナーの数々は、スポーツバイクファンにもお勧めです。
※本ガイドサイトに掲載されている文章・画像写真などのガイドサイト上の著作物を無断で複製することを禁じます。ガイドサイト上の著作物の著作権は株式会社エイ出版社に帰属します。