八ヶ岳まで、蕎麦を食べに走ろう(2ページ目)

「翁」の魅力の理由

店の奥にある、製粉まで一貫して行う作業場

翁では早朝からその日に打つ蕎麦を仕込む作業が始まります。蕎麦の実を研く前に、小石や汚れを丁寧に取り除きます。この不純物をなくすと、蕎麦の実そのままの味と香りが残るのだそう。

作業場を見せて頂くと、壁には様々な網の目のふるいが掛かっていて、入念な仕事ぶりを伺い知ることができます。粒ぞろいに皮をむき終え、石臼で挽く製粉全てをここで行います。それから水回しと捏ねを経て、棒で伸して包丁で切るお馴染みの作業が毎日行われています。

20年前から続く｢翁｣を、初代店主から受け継いだ大橋さんはひたすらこの純粋さを守ってきました。食通の間で評判のお店ですが、そのいかにも自然体で、気負いのなさが、修行を積んだ本物の職人肌を感じさせます。東京から蕎麦を食べるためだけに来る客でいつも賑わっているのは、この真っ直ぐさに惹かれるからでしょう。

このように、時間をたっぷり使い手間をかけ仕込む｢翁｣の蕎麦を食べると、｢翁｣の時間軸に心身ともに巻き込まれたかのように心身と心のリズムがゆっくりしてくるから不思議。

帰り道、広がる八ヶ岳の高原も、時間が過ぎていくという感覚を忘れさせてくれます。清里に寄り道してゆっくりするのもおすすめ。スケールの大きな高原パワーに包まれて、元気になって帰って来れる。そんなおすすめのツーリングです。

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・店名：手打ちそば　翁
・所在地：山梨県北巨摩郡長坂町中丸２２０５
・TEL：0551-32-5405
・営業時間：11：00～：15：00
・定休日：月・火曜日
※年末年始・春期・秋期休業あり　

八ヶ岳は首都圏のライダーにとって絶好のツーリングエリア。ビギナーにもアクセスしやすく、遠くまで走った感じを手軽に味わえる

「翁」の場所は、長坂ICを出て長坂町を抜け、清春芸術村白樺美術館を目指すが、10分の至近距離でも分かりにくいので気をつけて。













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