多彩なAVコンテンツを楽しむならメモリAVナビ!
メモリAVナビの魅力は、多彩なAVコンテンツを快適に楽しめることだ。DVDビデオはもちろんのこと、iPodの音楽だけではなくビデオコンテンツに対応したモデルもあるし、USBメモリやSDメモリカードなどに保存した音楽を楽しめるモデルも多い。カロッツェリア「楽ナビLite」AVIC-MRZ90(152,250円)スマートループ渋滞情報に対応した高級メモリAVナビ |
また、多彩なAVコンテンツの切り替えが快適にできるのもメモリAVナビのようなAV+ナビ一体機の良さ。電気機器に弱い人なら、扱いが簡単なメモリAVナビのほうが、さまざまな機能を楽に使いこなすことができる。
モニターは7型が標準で、PNDの大型モデルと同等。映像をなるべく大きな画面で見たいなら、メモリAVナビに軍配が上がる。もちろん画面が大きい方が地図も見やすい。またリアモニターの増設ができるモデルも多い。このタイプならリアシート用にモニターを加えれば、ドライバーは運転席でナビ画面、リアシートではDVDビデオなどの映像コンテンツを見るという楽しみ方もできる。
ほかにも、インパネに組み込むからPNDのように電源等の配線が表に見えることが無く見た目がすっきりしている、フィルムアンテナを使用するのでロッドアンテナ使用のPNDよりはワンセグの映りがいい、車速信号を取り込むので測位精度がいいといったことが、AVナビのメリットとして挙げられる。
メモリAVナビの弱点は?
逆にPNDに対するメモリAVナビの弱点を考えると、まずPNDよりはコスト高である点。コストパフォーマンスを考えれば、けっして高くはないと思うが、PNDのように自分で簡単に取り付けるというわけにはいかないので、一般的にはお店に取付を依頼することになる。その分の費用も必要だ。また2DIN分のオーディオスペースがあるクルマでなければ取付が難しいこと。純正システムがDINサイズではない場合や、エアコン等も一体化したマルチコントローラーの場合は取付コストが嵩み、メモリAVナビの本体よりも高い工賃がかかる場合もある。それならば、なにもメモリAVナビを選ぶ必然性は無く、PNDのほうが無難だし、逆にもっと高性能なAVナビをがっつり装着する手もある。
他にも、2DIN分のスペースがあってもそれがインパネの低い位置だと、画面が見えにくかったり操作しにくいこともある点も挙げられる。最近のクルマのオーディオスペースは高い位置にあるので問題はないだろうが、古いクルマの場合はその辺を確認したい。またPNDのように外に持ち出して使うことはできないし、当然、複数のクルマで共有することはできない。
以上のことを考えると、複数のクルマで1台のナビを使い回すとか、クルマの外でもワンセグを見るという使い方をする人でなければ、メモリAVナビのほうが後々使い勝手がいいと個人的には思う。もちろんすんなり装着できるクルマであることが前提だが、純正システムでは見られないDVDビデオが見られるようになる、iPodの音楽やビデオを楽しめるようになるなど、クルマの中で再生できる音楽&映像コンテンツが格段に増えるからだ。
次回は、そんなメモリAVナビの最新モデルを紹介します。