日常を忘れるドライビング
エクステリアと同じでたっぷりとした面構成のインテリア。 撮影:松本明彦 |
クルマに触れる最初のインターフェイスであるドアハンドルは、モダンで高品質感のあるアルミ。こういったところは、とても大事だ。乗り込むと目の前に広がるインパネも、たっぷりとした面構成になっている。エクステリアと同じ印象のデザインだ。
やはり通常の147とは異なる、3連のGTA専用メーター。 撮影:松本明彦 |
GTAのメーターは、通常の147とは異なる3連メーター。スポーティーさを強調する。ステアリングやオーディオ、エアコンパネルも、147より一段暗い専用色、ピューマグレイを採用。インパネ上部の上向きのエアアウトレットは、フロントウィンドウからルーフに沿ってエアを流し、後席乗員まで快適な空調を届けてくれる。
3人分のヘッドレストとシートベルトもしっかり装備するリアシート。内装色はイモラ ナチュラルと言われるブラックとタン色の組み合わせ。 写真:松本明彦 |
GTA専用オプションのスポーツレザーシートには、モンテカルロ ブラックと呼ばれるブラックと、ブラックにタンの組み合わせのイモラ ナチュラルの2種類を用意。試乗車はこのイモラ ナチュラル。日本人は書道、墨絵などをはじめとしグレイ色に、ヨーロッパ人は革などタン色に対して鋭く、細かい違いまで見分けその感覚に優れると言われる。文化だけでなく、目の色や風土気候が関係しているのだろうか?確かにアルファ 147 GTAのこのタンも実にいい色だ。某メーカーの新しい高級車発表会で、そのメーカースタッフが「このシートのタンは、アルファと同じなんですよ」と説明していたのを思い出す。やはりアルファ ロメオは憧れのブランドなのだ。
インテリアのタン色は美しい。メーターの照明は赤。ドア部のパワーウィンドウスイッチにも照明が入っているのが、親切だ。 撮影:松本明彦 |
「アルファ ロメオのエンジン音について触れましたが、音の種類も色々あって、なんとも言えない雰囲気を生み出すのです。もっとも、このクルマには表現できない独特のフィーリングがあります。クルマに乗り込んでエンジンをかけると、日常の倦怠感はどこかへ消え去り、すべての物事が再び新鮮に、新しく見えるのです」。パッド・プレードンが1961年、アルファ ロメオの6C 1750について語ったコメントは、そのまま現在のこのアルファ 147 GTAへの感想にもなるだろう。まずはアルファ 147 GTAに乗ってみよう。そして、日常を忘れる旅に出るのだ。
さあ、アルファ 147 GTAに乗り、日常を忘れる旅に出よう。 撮影:松本明彦 |
<関連リンク>
・アルファ 147 GTA