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レクサスLSバイヤーズガイド

トヨタのレクサスブランドから、フラッグシップモデルとなるLS460が発表された。事実上はセルシオからのフルモデルチェンジだが、レクサスに変わるとブランド代も加わるため価格が高くなる。

執筆者:松下 宏


700万円台から900万円台までの価格設定



トヨタのレクサスブランドから、フラッグシップモデルとなるLS460が発表された。事実上はセルシオからのフルモデルチェンジだが、レクサスに変わるとブランド代も加わるため価格が高くなるのはこれまでのGS、IS、SCで経験しているが、今回のLSもベースグレードが770万円から最上級グレードが965万円という価格設定だ。

LS460 770万円
Iパッケージ 825万円
バージョンS 845万円
バージョンS・Iパッケージ 880万円
バージョンU 920万円
バージョンU・Iパッケージ 965万円

取り敢えず標準仕様の価格は1000万円を超えなかったが、一般のオーナードライバーが買うクルマとして最も高いクルマになる。オーナーが後席に乗ることを前提にしたセンチュリーやプレジデントならさらに高い価格となるが、LS460の価格は国産車の中でも際立って高いものといえる。来年の春に発売が予定されているハイブリッド車では堂々と1000万円を超えることになる。またオプションを含めて考えるとスゴイことになるが、それについては後で触れよう。


ベースのLS460はファブリックシート



ベースのLS460はシートが布製になるのがほかのグレードとの大きな相違点。各グレードに用意されるIパッケージは本革巻きステアリングが本木目+本革巻きステアリング(ヒーター付き)になり、セミアニリン本革シートという高級な本革シートが用意されることなどが相違点となる。

またバージョンSはタイヤサイズが19インチになって、強化ブレーキやスポーティな仕様のサスペンションが用意されるなど、走り志向のモデルとなる。

逆にバージョンUは後席重視の仕様で、運転手付きで乗るのに適した仕様が備えられている。リヤパワーシート、リヤ電動調整式ヘッドレスト、助手席制御システム、助手席可倒式ヘッドレスト、4席独立温度調整エアコンなど、後席の乗員に対するおもてなしをいっぱいに表現した装備が用意される。

オプション代でクルマが買える



LS460ではオプション装備もスゴイことになっている。前後からの衝突に対応する最新のプリクラッシュセーフティシステムは、レーダークルーズやレーンキープアシストなどとセットになっていて、バージョンU系にしかオプション設定されていないが、バージョンU・Iパッケージでは99万7500円、バージョンUではムーンルーフもセットになって109万2000円という価格だ。軽自動車やコンパクトカーが1台買える値段である。

通常のプリクラなら27万3000円で全グレードにオプション装着が可能だが、最新の仕様は100万円級の予算になる。

またマークレビンソンの高級オーディオシステムは35万7000円で、リヤエンターテインメントシステムはグレードによっても価格が異なるが54万6000円から69万3000円。ほかにも細かなオプションを装着すると40万円くらいが必要になる。

さらに細々としたものが用意されるディーラーオプションまで考慮に入れると、10万円近い価格のフロアマットなどをいくつか装着していくと、これも軽く50万円くらいになる。

“お大尽”ユーザーが、『一番高いのに全部付けて最初に持ってこい』というような買い方をすると、軽く1200万円を超えてしまうのだ。まあ、普通のユーザーには簡単に買えるクルマではないのは確かだが、それでもすでに1万台を超える予約受注を集めているとのこと。法人名義で買うユーザーの比率が高いとはいえ、高いクルマを買える人がたくさんいるのも確かなようだ。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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