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ミニカープレゼントもあり! 実際に使って徹底分析 ミラ ジーノの魅力は?(2ページ目)

12月にダイハツから登場した新型ミラジーノ。今までのジーノ、そして他のモデルとの違いはどこにあるのか? 実際に使ってみて、どんなクルマで、どんな人にオススメなのかを探ってみました

執筆者:森山 みずほ



ジーノを走らせてみて


ちょっと説明が逆になりましたがこのクルマのネーミングは“ミラ ジーノ”。その名の通り、ベースとなっているのはミラです。ただこれが乗ってみると、ミラよりもかなり熟成されていて、はっきり言って走った印象は数段ミラよりも良かったです。

最初に「おおっ」と感じるのが静粛性と振動の部分。ラテの時と同じように、吸音タイプの天井などが増やされたことで、加速時に伝わるエンジン音や振動がかなり低減されています。この振動が抑えられているだけで、かなりクルマが上質に感じます。

ジーノにはターボエンジンなどの設定はなく、全車DOHC3気筒エンジンを搭載。このエンジン、けして速さはないのですが、スムーズさと先に言った静粛性があるおかげで、遅いとか鈍いという印象が不思議と無いんです。きっとインテリアなどのホンワカとしたデザインが、ドライバーの気持ちもゆったりとさせるのかもしれません。実際、ドアグリップのサイズがわずかながらミラより大きくし、肘も乗せられるなど(そのぶんカタログ上の室内幅はミラより狭くなっていますが、カタログ寸法よりも実際の上質感を優先させたとのこと)工夫もあり、そんなことからリラックスして運転できるクルマになっていました。

そうそうもう一つ、リラックスできる要因に視界の広さもあります。ジーノの丸く膨らんだライト形状のおかげで、ボンネットフードがみやすく、同時に車幅感覚もつかみやすいのです。これなら、初めてのマイカーを・・・・という人にも運転がしやすくオススメです。
写真右の矢印下のライトの膨らみ、わかりますか?



ところでジーノは、多く分けるとベーシックモデルとMINILITE(ミニライト)の二つに分けられます。MINILITEはややスポーティ仕様で、デザインや履いているタイヤが大きくなります。まぁ見た目の違いはカタログでもわかるとして、走った感じも実はこの2台ちょっと違うのです。どちらかというとゆったりとした乗り心地重視のベーシック(ミラよりもずっとソフトな乗り心地になっています)に対し、MINILITEは山道などを気持ち良く走り抜けれる味付けに。というのもMINILITEはタイヤだけでなく、リアのバネレートも少し高められていて、クルマの向きが変えやすいようなセッティングになっているからです。
とは言え、極端にスポーティなわけでもクイックなわけでもなく、あくまでもベーシックグレードのジーノと比較した時の話しで、ジーノ全体としてはロングドライブも疲れない、ゆったりとした乗り心地になっています。
個人的には街中で乗るならベーシックモデルがいいかな、と感じたのですが、カチッとした乗り味が好きな人にはMINILITEのほうがオススメです。でも正直、そんなにシビアになるほどの大差はないので、デザインの好みで選ぶのも、このクルマはアリだと思いますよ。

・使い勝手
ミラ譲りの室内の広さはもちろん、大きく開くドアのおかげで乗降性も抜群。このドア、ダイハツ車ではお馴染みとなったほぼ90度に開くドアですが、写真の通り普通に開けばごくごく普通の開度で止まります。ここからもう一押しググッと開くと90度になるという仕組み。いや、これ別にジーノに限った機能ではないのですが、以前読者の方から「90度に開くドアって狭い所での乗り降りは不便なのでは?」と聞かれたことがあったもので!
写真左が普通にドアを開けた状態。さらに開くと写真右のように


収納スペースも多く、使い勝手もとても良かったです。唯一気になった点と言えば、上部のグローブボックスの開閉時にパコンッとプラスチッキーな音がすること。せっかくカップホルダーなどはガチャンと出ないような工夫がしてあるのに・・・・と思ったのですが、実はこれ、ラテとまったく同じ構造なんです。ラテの時は全然気にならなかったのですが、ジーノは細かい部分がやはり上質に作り込まれているせいか、ちょっとしたチープさがあるとやけに気になってしまったのです。これは私が意識しすぎているせいですかね。
インパネの収納部分をすべて開くと、写真右のように


チャイルドシートも装着してみたのですが、シート座面の大きさもしっかりとあり、なおかつ足元空間が広いので作業もしやすく、強固な固定が可能です。バックルの高さも低めなので、たいていのチャイルドシートは装着が可能です。


さてさて、特徴~実際に使ってみた感じを紹介してきましたが、いかがだったでしょうか? 正直、とても雰囲気があって好印象を受けたクルマでした。走りを楽しむというより雰囲気を楽しむクルマですね。
ただ欲を言えば、もう少し他のダイハツモデルとの差別化をはかるために、もっともっとデザインも走りも割り切って欲しかった気がしました。いっそMINILITEはコペンの4人乗り仕様! という感じに。そしてベーシックモデルはダイハツ軽モデルのフラッグシップ的な存在を強調するために、もっと上質にする・・・・。そういう仕様だとよりわかりやすい魅力になった気がするのですが、みなさんはどう思いますか?

少し話しがそれましたが、価格は税込み98万7000円~126万円(2WD。4WDも+12万6000円で全車に設定あり)。この価格でこの中身なら十分に納得できるものになっています。
運転のしやすさと個性的な雰囲気を求める人にはオススメな1台です。

プレゼントのお知らせ
さて今回も、ミラ ジーノの1/35のミニカーを3名の方にプレゼントいたします。ご希望の方は、下の『この記事の感想を書く』にコメントと「ミニカー希望」と書いてメールアドレスを残してください。締切は1月31日。当選した方のみに2月10日までにこちらからメールさせていただきますので、その際に送付先等を教えてください。
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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