・プロフィール&普段の生活の中で使ってみて
ホンダから登場した大型ミニバンが今回紹介するエリシオンです。トヨタのアルファード、日産のエルグランドなどと同じクラスで、全長4840mm×全幅1830mmという大型ボディを持っています。ただ最後発となるだけに 既存の大型ミニバンの嫌なところ、とくに乗用車から乗り換えた人や、女性が苦手に感じる部分が見事に払拭されているように感じました。
それはシートに座った際に感じる“ほどよい”室内空間。たとえばアルファードやクラスは違うけれどステップワゴンなどは、広々感はあるものの、逆に肩から上がスカスカとした感じで、いかにも箱の中に居ます! という感覚が強かったりします。
ところがエリシオンには、そんな箱の中に居るような感覚は薄く、広いのに落ち着いた、ほどよい居心地に包まれた感じを受けました。
単純にアルファードなどと比べて「広いか?」と聞かれれば、エリシオンはけして広くないです。正直、ステップワゴンのほうが開放感はずっとあります。でも狭いという感じはないんですよね。明るいインテリアの内装や、たっぷりとゆとりのある大きなシートなどが、既存のミニバンとは違う雰囲気にしてくれているのです。
と同時に、ミニバンというとどうしても運転席に座るのは男性、という感覚が強かったのですが、エリシオンは、すごくユニセックスな仕上がり・・というより、どちらかというと女性的な雰囲気を持っている気もしました。操作系はシンプルで、メーターやエアコン、ナビなど先進的なものを置いていながら、デザインも清潔感があります。豪華さを押しつけられような要素が無いのも、そう感じさせた要因です。