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約1000kmの距離を走ってみて フィエスタの実用性をチェック(2ページ目)

欧州でのベーシックカー、フォード・フィエスタが日本上陸。街中をはじめ高速道路など、あらゆるシーンをじっくりと走り込み、中身をチェック。恒例のチャイルドシートの装着チェックも!

執筆者:森山 みずほ

・チャイルドシートの装着&普段の生活の中で使ってみて

チャイルドシートの装着は完璧です! 硬めのシートのおかげで安定感も高く、またバックル部も低めなので、どんなタイプのものでも確実に装着することができます。

ただ写真を見てもわかる通り、やや座面位置が低く子供の目線からだと、少し外の景色は見えにくいようです。また子供と一緒にドライブする際は、やっぱりリヤのパワーウインドーが無いというのは辛いですね。お友達とバイバイするにしても、運転席に居る私からでは、どうにも出来なずに、歯がゆい場面が何度かありました。まぁ大人しか乗らないのならば、必要は無い装備かもしれませんがね。また装備に関しては先にも言いましたが、付け加えると収納スペースも少なく、私なんかはすぐに助手席のシートの上が小物でいっぱいになってしまうんです。このあたりは、やっぱり国産モデルと比較すると弱い部分ですよね。

後席の居住性はなかなか快適です。足元空間も広く、シートの座り心地も良くゆったりできます。もちろん後席での乗り心地も良く、ロングドライブでも快適でした。

また5ドアハッチとしてこともあり、荷室のスペースはコンパクトカーとしては広く、普通に買い物などで使うのならば十分という感じがしました。

街中での取り回しは、まずまずといったところ。前方視界はあまり気にならなかったのですが、後方視界がちょっと良くなく、クルマが大きく感じる部分もありました。

サイズ的にはフィットよりも若干大きめなのですが、乗り比べると一回りは大きく感じてしまいます。まぁ扱いにくいというほどではないですけれども。

・どんな人にオススメか?
私は正直フィエスタに乗っていて、このクルマは“お袋の味の食事だよなぁ”と思っちゃいました。なんかヘンなたとえになってしまいましたが、凝った調味料や、装飾などは一切なく、素材というか料理の基本部分だけで、なぜかホッとさせられてしまう。このホッとさせられる感覚がフィエスタにもあったからです。ちゃんと速さがあるのに、乗っていてホッとするような安心感がある、実にシンプルなクルマなんです。

逆に実用性にこだわる人には、オススメできないクルマです。とくに最近のミニバンを意識したコンパクトカーに慣れてしまうと「えっ?」と思う部分も多く、装備面で見ると186.5円/169.5万円(税抜き価格)という価格もけして安いとは思えないですよね。
でもスムーズで、なおかつ安心感のある質のイイ走りにこだわる人に、オススメしたいクルマです。とにかくボディ剛性の高さはかなりのもの。そういう走りの質という視点で見ると、この価格は納得できるものなんです。

シンプル・リッチ・・という言葉は、まさにこのフィエスタにピッタリ。
装備や使い勝手などのデコレーションではなく、走りの基本性能の高さのみを求める人に乗って欲しいクルマですね。

1.6L GHIA 車両本体価格 1,865,000円(消費税込み価格 1,958,250円) 
1.6L GLX 車両本体価格 1,695,000円(消費税込み価格 1,779,750円)

関連サイト
フォード・フィエスタ オフィシャルサイト
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