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新軽自動車タントを実際に走らせてみて ダイハツ・タントを総チェック2

タントを生活の足として、実際に使ってみた様子を2回に分けてお伝えしています。パート2では子供とのドライブの様子や高速などのインプレッションをレポートします

執筆者:森山 みずほ


タント総チェック パート2
●走り 街中~高速まで


 走りの感想を一言でいうとしたら「とにかくラクだった」ということ。タントのエンジンは、ノンターボとターボモデルの2種類があるのですが、街中での走りならばノンターボエンジンでなんら物足りなさがないほど、トルクフルでとにかくよく走ってくれます。スポーティさは無いけれど、スタートから中速域までなら、どの速度域でもストレスなくスムーズに走れてしまいます。また乗り心地もかなり快適で、背が高いのに、ロール感も抑えられているのでとても走りやすかったです。

 ちなみに後席に乗って、1時間近く高速でのドライブも体験したのですが、これも思いのほか快適で驚きました。なにしろとにかく静か! さすがに登坂路で100km/hをキープしようとすると、回転数も上がりエンジンが苦しそうで音もけっこううるさくなりますが、それ以外、制限速度の範囲ならば軽であることを忘れてしまうほど。後席での乗り心地も良く、路面の継ぎ目もかなりしなやかに越していました。このへんは、シートの良さもかなり効果的な感じがしました。

 こういった高速域での元気さ、とくに登坂路や合流時などでもガンガン走っていきたい人にはターボエンジンがオススメです。タントの場合、ターボモデルといってもスポーティモデルという存在ではなく、あくまでもノンターボモデルのパワー不足を補うといった感じのもの。だからターボモデルはスタビライザーが加わわっていますが、乗り心地がゴツゴツしたりすることもなし。ただ逆にタントにスポーティさを求める人にとっては、物足りなく感じるはず。タントはそういうキャラではないんですよね。

 ところで一緒に乗っていた子供の様子はどうか? というと大きなガラスエリアのおかげで、ずいぶんとドライブを楽しんでいました。ただ高速のようなロングドライブになると、よく寝る寝る。ゴツンという振動もないので途中で揺り起こされることもない、実に気持ちよさそうに眠っていました。
 それともう一つ、ドア開口部、とくに上下の高さに余裕があるので、子供を抱きかかえての乗せ降ろしがラク(子供の頭をぶつけにくい)でした。乗降性に関してはフロアも低く、段差のないフラット形状になっているので大人はもちろん、子供やお年寄りの方でもスムーズに行えます。実際、うちの子も一人で乗り降りをして喜んでしていたほど。それに足元空間の広さと出っ張りのないフロアもお気に入りだったようで、休憩中はまさにCMのようにバタバタと走りまわっていました。

 燃費に関しては400kmほど走った結果は、リッター12km。走り方としては、街中での渋滞あり、高速道路(普通に流れに乗ってそった走り方)ありと、ごくごく普通の走り方をした結果です。エコランは一切していません。もう少しいい数字を期待していたのですが、燃費に関しては残念です。

 とにかく全体的に、乗りやすく使いやすいクルマ、と感じたタント。悪い部分を探すのが難しいほどで、正直、乗れば乗るほどタントの実力の高さを思い知らされてしまいました。荷物を積むのがメインではなく、人を中心に考えてコンパクトカーを探している人にとっては、スタイルさえ気にいれば、かなり狙い目のモデルだと思います


ボディカラーは全部で10色を用意


<使い勝手等については、タント総チェックパート1を御覧ください>
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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