ヨーロッパの路面電車“ユーロトラム”をモチーフに、直線と、大きなガラスエリアで未来感を演出しているビリオのスタイリング。カローラよりも短い全長ながら3列シートで大人7人がしっかり座れる居住スペースを持っているのが特徴です。
また大きなガラスエリアのおかげで、運転席からの視界は驚くほど広く開放感たっぷり。死角もとても少なくて運転がしやすいのも大きなポイント。さらに後席のチャイルドシートに座った子供でも、この大きな窓のおかげで景色がしっかりと見えて、ドライブを楽しくしてくれます。しかもセカンドシートが大きくスライドするので、ママと二人のドライブの時には、一番前にシートをセットすれば、運転席との距離もグッと近くなり小さな子供も安心して乗っていてくれます。
モビリオは機能性という部分でも魅力がいっぱい。例えば子供を抱いて車内に乗り込んだり、チャイルドシートに載せる際に腰をかがめなくていいように、座面高やドア開口部の高さが考えられていたり、最近ブームのフリーマッケートへの出展も考えて)、ハンガーラックがそのまま入ってしまうほど出っ張りの少ない大きな荷室も用意。フラットな床のおかげで荷物の出し入れもラクに出来るようになってます。
またシートアレンジもユニークで、カタログには載っていない『シークレットモード』なるものも。これは完全に車内を目隠しできるモードで着替えはもちろん、授乳など外から人に見られたくないシーンで活躍してくれます。
またフロントドアを傾かせて設置したことにより(これはたメルセデスベンツ・Vクラスで採用されている)、乗降時の頭部周りに余裕をもたせ、例えば雨の日に傘をさしたままシートに腰を降ろすことも可能になってます。
エンジンはけして速くはありません。でもスムーズなのでタウンユースでの扱いやすさは十分。そうそう、静粛性が良いのも魅力的に感じました。
ホンダには、ワンサイズ大きい同じようなクルマ“ステップワゴン”がありますが、こちらは子供を中心に考えた装備や機能を持っています。対してモビリオは、父、母それぞれが趣味を持ち、子供はもちろんだけど、自分たちも使いやすいこと、を中心に考えられているのです。
その代表例が後席のスライドドア。ステップワゴンは、子供が飛び出したりする危険性も考慮し、歩道側の片側のみのスライドドアですが、モビリオは大人が子供をチャイルドシートに乗せることや、ショッピングなどでの利便性を優先して両側スライドドアになってるんですね。